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フィンランド式サウナで心疾患リスク低減 「ぬるめでゆっくり」がカギに

    人口約540万人に対して200万以上のサウナがあるといわれるフィンランドで、サウナに頻繁に通う男性は心疾患の死亡リスクが低い可能性があるとの調査報告が発表され、2015年2月23日に米国医師会雑誌(JAMA)オンライン版に掲載された。 日本でもサウナはある程度定着しているが、フィンランドの事情はちょっと違うようだ。

「高温のサウナに長時間」はかえって危険

サウナで我慢比べはもってのほか
サウナで我慢比べはもってのほか

   今回の研究は、東フィンランド大学がフィンランド東部に住む42~60歳の男性2315人を、サウナに行く回数が「週1回」「週2~3回」「週4~7回」の3グループに分け、「心臓突然死」や「動脈性心疾患」、「心血管疾患」といった心疾患による死亡リスクとの関係性を約20年間追跡調査したもの。

    その結果、心臓突然死のリスクは、週1回のグループに対し週2~3回のグループは22%、週4~7回のグループは63%低下していた。また、動脈性心疾患は週2~3回で23%、週4~7回で48%それぞれ下がり、心血管疾患は週2~3回で27%、週4~7回で50%低下した。さらに、1回のサウナに入る時間で比較してみると、11~19分の人は10分以下の人より心臓突然死のリスクは7%低く、19分以上の人では52%低かった。

   これらの結果から、1週間にサウナに行く回数が多く、サウナで過ごす時間が長い男性ほど、心疾患のリスクが低くなっていることがわかる。ただし、今回の結果はあくまでサウナと心疾患に関係があることを示すもので、治療効果や健康効果を示したものではないと研究者はコメントしている。

   日本にもサウナはあるが、フィンランド式は日本と異なる。フィンランド政府観光協会によると、同国で一般的なサウナは70~80℃程度の室温で水蒸気を発生させ、湿度を20~30%程度にする蒸気式サウナで、日本で一般的な高温ドライサウナ(室温80~100℃、湿度10~15%)よりも温度が低く湿度が高い。

   無理をして高温のサウナに長時間入り続けていると、心疾患のリスク低減どころか、心臓や血管、肝臓、腎臓などにダメージを受けかねない。国内のサウナの業界団体、日本サウナ・スパ協会に聞くと、「サウナの入浴時間は8~12分程度が目安で、体調に不安がある人や子どもはさらに短くしたほうがいい」と話す。

この記事の監修・執筆医師

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