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形成外科と美容外科はどう違う?

   「形成外科」を生業にしていると自動車事故などの顔の怪我の患者さんを治療することも多々あります。

   形成外科医として最善を尽くし、もうこれ以上は今の技術でやれることは全てやったのでと申し上げると、この先は美容外科ですか? と患者さんに言われガックリ来ることがあります。

目的や用いる手技も同じだが...。
目的や用いる手技も同じだが...。

   なぜでしょう? それは同じような形の崩れ(これを醜形と呼びますが)を扱っても、原因が病気や外傷を治療すれば形成外科であり、生まれつきの正常範囲の状態にメスを入れるのを「美容外科」と呼んでいるからです。

   つまり「美容外科」も「形成外科」も目的は醜形の是正にあり、また用いる手技も同一です。ただ対象とする醜形の原因が病気か、正常範囲かどうかで区分けするので、定義上、傷あとの修正は美容外科でということはありえないのです。

   ところで、世間では「美容外科」のことを「美容整形」と呼んでいますが、医療法上はこの呼称は使われていません。整形というと骨関節、つまり運動器の外科である、本来の「整形外科」と混同されがちだからです。

   ところで「美容外科」は通常の医療と違い、元来無傷のところにメスを入れるわけですから、高度な技術と倫理観が要求されます。

   目的が美容であっても、携わる医師にはその部位の解剖や基礎的な知識、経験が必要です。これは形成外科を習得して始めてマスターできるもので、その経験なしに美容外科医として顔にメスを入れるのは無謀といえるでしょう。

   また「美容外科」を目指す形成外科医にも申し上げたい。

   形成外科の専門医であるからといって、美容外科は簡単にこなせると勘違いしないで頂きたい。形成外科の専門医は、美容外科医の十分条件ではない。美容外科は患者の心理の洞察、技術のリファインメント等、遥かに厳しいものが要求されるからです。さらにその上積みの研修が必要です。

   では、そのような医師はどう探せばいいのか。

   まず、形成外科の専門医で、なおかつ美容外科医の資格を持っている医師であること。具体的には「日本美容医療協会」という、厚労省管轄の公的団体がありますから、そちらにお問い合わせください。

医師・専門家が監修「Aging Style」

この記事の監修・執筆医師

塩谷 信幸
塩谷 信幸(しおや のぶゆき)

北里大学名誉教授
アンチエイジング医師団代表
NPO法人 アンチエイジングネットワーク理事長
NPO法人 創傷治癒センター理事長
医療法人社団 AACクリニック銀座 名誉院長

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