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アタマジラミは不潔でなくても寄生する 洗髪や薬で駆除、その正しい方法は

   人の頭部に寄生し、頭皮から吸血する「アタマジラミ」。戦後に殺虫剤の「DDT」を使用した駆除政策で根絶したと言われたこともあるが、DDTの発がん性や有害性が指摘されて薬剤駆除がストップした1980年代に急増。その後も定期的に「流行している」という報道や自治体の注意報を目にする。

   どう洗髪すれば退治できるか、有効な薬は何か――。アタマジラミの対処法を解説する。

アタマジラミを知らない人増加「どう対処すればいいのか」

チェックポイントは耳の後ろとうなじ
チェックポイントは耳の後ろとうなじ

   アタマジラミは蚊やノミに吸血されたときと同様のかゆみをもたらすが、自覚症状が出るのは10匹以上寄生し始めてからだという。洗髪方法が未熟な未就学児や小学校低学年の子どもが寄生されやすく、幼稚園や学校などの集団生活の場で頭が接触したり、寝具やタオル、帽子、ロッカーの共用で感染する。プール開き前後での感染が多いのもこのためだ。

   人に寄生するシラミにはコロモジラミとケジラミもいるが、チフスなどの重篤な病原体を媒介する可能性があるコロモジラミと異なり、アタマジラミから病気は感染しない。「不潔にしているから発生するのでは」と思われがちだが、実際には不潔かどうかは関係なく、日本に限らず、衛生環境が整っている国でも一般的に確認されている。

   発生数や被害数に関する全国規模の一斉調査は実施されておらず、詳細はわからない。しかし、アタマジラミの発生を確認した一般家庭や学校、幼稚園、保育園から保健所に寄せられた相談数は各自治体が調査している。東京都の場合、保健福祉局が「東京都におけるねずみ・衛生害虫等相談状況調査結果」として2003~13年のアタマジラミの相談件数を公表しており、基本的に700~800件の間で増減を繰り返している。2007年に1935件、13年に1321件と急増した年もあるが、この理由については不明だ。

   都内数か所の保健所に確認したが、報告件数の推移に大きな増加はなかった。ある保健所の担当者は「アタマジラミの数が増えているというよりは、アタマジラミを知らない世代が増え、対応が遅れて報告件数が増えた印象」と話す。実際に、小さな子どもを持つ親に話を聞いてみると、「どう対処すればいいのか知らない」「正しい知識がわからない」という声が多い。3歳児の母で30代の女性は、「ママ友」から「私の子にアタマジラミが見つかったので気をつけて」と言われ驚いたと取材にこたえた。

   「(シラミがわくのは)何十年も前の話だと思っていたし、気をつけるといっても、どうすればいいのか具体的によくわからないのが不安でした」

   2歳の子がアタマジラミに寄生されたという30代男性は、自分の子どもが不潔なのかとショックを受けたという。不潔かどうかは関係ないということも知らなかったそうだ。

この記事の監修・執筆医師

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