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【学会レポ】日本抗加齢医学会総会2015(6) 人生を豊かにする「よい睡眠」をとるためには

   人生の3分の1は睡眠だ。いい睡眠は人生のQOL(生活の質)を高めるし、逆に睡眠不足はうつ、高血圧、糖尿病、アルツハイマー型認知症の発症リスクを高めるなど、睡眠の質は心身の健康に直結する。健康寿命の延伸だって、快眠抜きにはあり得ない。シンポジウム「メンタルヘルスと睡眠マネジメント」では、サクセスフル・エイジング(幸福な老い)に向け、睡眠の重要さが指摘された。

人生の3分の1は睡眠だ
人生の3分の1は睡眠だ

薬とライフスタイルの両面から

   国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所の三島和夫・精神生理研究部長は高齢不眠症患者の安全で効果的な治療法のエッセンスについて、診療ガイドラインに沿って話した。不眠治療の流れは、診断と治療目標の設定、治療の振り返り、治療のゴール設定(治療計画の提示)、長期服用時の留意点、減薬・休薬チャレンジ~の5段階ある。

   診断基準としては▽不眠症状の訴えがある▽適切な就寝環境でも生ずる▽不眠による日中の機能障害の3点を挙げた。このうち、機能障害(眠気、疲労感・不快感、注意・集中・記憶力の低下、仕事の能率低下・運転事故、抑うつ・いらいら感、活動性・積極性の減退、緊張・頭痛・胃消化器症状、睡眠の心配・悩み・固執)をきちんと聞き取ることが、うつ病、不安障害の早期発見にも有用で、患者は不眠症状が完全に消失しなくても、QOLが改善すれば、それなりの満足感が得られる。

   機能障害こそが慢性不眠の根源であると言われている。これが解決しない限り、患者の睡眠薬への依存は解決しない。だから、機能障害を治すのが一番のポイントだ。治療が始まって寝付きが良くなってきても、実際にはあまり治っていない。睡眠薬で改善しているのは3分の1。不眠症状に合った薬の選択であるか。効果が不十分な例が少なくないと言う。

   高齢者は薬物に対する感受性が高く、転倒や認知機能障害などの副作用が出やすいので、不眠を力ずくで抑え込むのではなく、睡眠薬を中心とした薬物療法で症状を抑えながら、就床習慣やライフスタイルの指導を並行するなどバランスのいい治療戦略が望ましい。

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