文字サイズ
標準
大きく

医者選びのコツ(3) がんと宣告された場合

患者と医師との信頼関係が大切(写真はイメージ。記事との関連性はありません)
患者と医師との信頼関係が大切(写真はイメージ。記事との関連性はありません)

   がんと分かった場合の医者選びはかならずしも容易ではありません。

   なぜならば、一口に「がん」といっても、場所や臓器によってタチが違います。 最近は治療法の進歩により、手術、放射線療法、化学療法、免疫療法と選択肢が増え、「何も治療しない」ことも選択肢のひとつに加わったからです。

   また、経過や治療効果が人によって異なります。そのため、医学常識に反するような対処法やそれをあおる医師、トンデモ本が横行しています。

   最近は、がんは必ずしもその撲滅が至上命令ではなく、そのために死に至らなければ、がんと平和共存できれば良いという考え方もあります。

   がんは他の臓器に「転移」しうるのが特徴です。これまでは転移したら終わりといわれ、最初にがんを発症した臓器の専門家が対処していましたが、最近では転移した臓器の専門家が引き継ぐことになっています。

   このように、がん治療は色々な条件が複雑に絡み合い、医者探しも単純ではなく、その個人の事情にあった対応が要求されます。

その中で、基本ともいえる共通項をあぶり出してみると、

   ①望ましいのは患者とその家族をよく知っている「かかりつけ医」がいること。

   ②がん検診で発見された場合は、その機関から病院を紹介してもらう。総合病院の人間ドックで発見された場合は、そこで対応してもらえるはず。

   ③最近は、各自治体でがんセンターを開設するようになってきたが、誰もがセンターを受診する必要はない。センターのメリットは、難しいがんの場合に、最新の治療法に対応でき、また関連分野とのチームワークがその施設内で完結できること。

   ④ どこで治療を受けるにせよ、一番大切なのは主治医との信頼関係。がん治療は紆余曲折します。一番大切なのは患者自身が納得できているかどうか。いたずらに周りの人の親切心からのアドバイスに惑わされ、次々と医療機関を変える「ドクターショッピング」に走らない方が懸命。
   これは、患者との信頼関係があって、初めて医師の本来の実力を発揮できるからです。

   ⑤ もちろん、医師との相性の問題もあり、また医師も人間で常に完璧とはいえない。医療方針に納得がいかない場合、またほかの意見も聞きたい場合は患者がセカンドオピニオンを求めることを、医師は奨励している。

   最後に申し上げたいのは、"がんは早期発見すれば治癒可能な病気だ"ということです。 昨今、「検診は無意味」だとか、「早期治療は危険」などといった様々な主張を耳にしますが、だまされないでください。

   それはごく一部の事例で、例えそれが1割であっても、9割は医療で救われているのです。

医師・専門家が監修「Aging Style」

この記事の監修・執筆医師

塩谷 信幸
塩谷 信幸(しおや のぶゆき)

北里大学名誉教授
アンチエイジング医師団代表
NPO法人 アンチエイジングネットワーク理事長
NPO法人 創傷治癒センター理事長
医療法人社団 AACクリニック銀座 名誉院長

注目情報

有益で確かな情報をお届けするという編集方針です。

脱衣所やトイレなどとの温度差にも注意が必要です。

スポーツの秋です。スポーツ関連クイズ特集です。

11月11日現在、50名の医師や専門家が「Aging Style」に参加しています!

おすすめ記事
関連サイト

独自の視点でビジネス&メディアをウォッチ。毎日更新。

J-CASTニュース

セール、クーポンから新商品情報まで、その日に使える掘り出しもの情報満載!

東京バーゲンマニア

都道府県を自動判別する日本初の地域ポータルサイト

Jタウンネット