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【学会レポ】日本抗加齢医学会総会2015(7) メンズへルス外来や皮膚の美容治療の最前線

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   第15回日本抗加齢医学会では、昼食時間を有効に活用しようと、企業や団体の協力を得て22ものランチョンセミナーが開かれた。その 1つはメンズヘルス外来がテーマで、井上肇・聖マリアンナ医大特任教授 (幹細胞再生医学) は男性型脱毛症(AGA)の最新情報を紹介した。

   額の生え際または頭頂部の髪が抜け、薄くなっていく男性型脱毛症の日本人は1300万人もいる、といわれる。原因は毛包周囲にあるジヒドロテストステロン(DHT)というテストステロン(男性ホルモン)代謝物。DHTは髪を薄くする以外に前立腺肥大症も招く厄介物質だ。従って、DHTの働きを邪魔するか、テストステロンからDHTを作る酵素(5α還元酵素)を邪魔すれば、男性型脱毛症の進行を抑えることができる。

   5α還元酵素阻害作用のある前立腺肥大症治療薬フィナステリドは、男性型脱毛症の特効薬扱いになっている。ところが、近年、5α還元酵素は 1型、 2型の 2種類あり、フィナステリドは 2型阻害薬であることがわかってきた。また、1 型、2 型とも阻害するデュタステリドが近く発売される。

   井上さんによると、男性型脱毛症患者のDHTや5α還元酵素は個人差が大きい。そこで、個々の患者の毛髪から 2種類の酵素の受容体遺伝子などを測定、フィナステリドとデュタステリドの組み合わせで治療効果を高めようと試みている。

   女性の場合は皮膚の老化が最も重要だ。山下理絵・湘南鎌倉総合病院形成外科・美容外科部長は、別のランチョンセミナーで、皮膚の美容治療の最先端を紹介した。皮膚の再生を促す、傷跡を目立たなくする、メラニン色素を抑えるなどに有効なクリームが販売されている。いろんな目的のサプリメントも出ている。また、特定種類のレーザーを応用して傷跡の修復や、大がかりなシミである肝斑などの治療効果が上がっている、という。(医療ジャーナリスト・田辺功)

医師・専門家が監修「Aging Style」

日本抗加齢医学会
ランチョンセミナー11:
メンズへルス外来の最前線~男性型脱毛症(AGA)の最新遺伝子検査から男性医学の臨床まで~
座長:塩谷信幸(北里大学 名誉教授)
演者:
井上肇(聖マリアンナ医科大学幹細胞再生医学(Angfa 寄附)講座 特任教授)
   「男性型脱毛症の遺伝子診断系への新しい試み」
久末伸一(順天堂大学医学部泌尿器科学講座准教授 / メンズヘルスクリニック東京)
   「男性力を高めるメンズヘルスクリニック~テストステロンを核とした男性力ドックの試み~」
共催: アンファー株式会社
 
ランチョンセミナー1
美容医学でのアンチエイジング―内から外から、若さを保つには―
座長:市橋正光(再生未来クリニック神戸 院長)
演者:山下理絵(湘南鎌倉総合病院形成外科・美容外科・再生医療アンチエイジングセンター 形成外科・美容外科部長)
共催:PRSS.Japan 株式会社
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