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【学会レポ】日本抗加齢医学会総会2015(8) 健康長寿のために役立つ食べ物とは

   寝たきりにならず、元気に長生きしたい。人生80~100年の最期まで健康でいたい。そのためには、何を食べたらいいのだろう。シンポジウム「栄養と健康長寿~抗酸化食品・機能性成分に注目して~」では、オリーブ油の地中海食、カカオポリフェノール、カロテノイド、フラボノイドが俎上に上げられた。

オリーブ油には抗がん作用がある
オリーブ油には抗がん作用があるという

   板倉弘重・茨城キリスト教大学名誉教授(日本ポリフェノール学会理事長、日本健康・栄養システム学会理事長)は、健康長寿に食習慣の重要性を指摘し、名高い地中海食の効果を報告した。オリーブ油、魚類、野菜・果物が主な食材で、「動脈硬化性疾患、がん、認知症などの予防効果に注目」とした。なかでも、オリーブ油は主成分のオレイン酸とともに、エキストラバージンオイルに多く含まれるオリーブ油フェノール類が抗酸化・抗動脈硬化・抗がん作用の効果があるという。これにナッツを組み合わせると、シナジー(相乗)効果があると言及した。

   また、細胞、組織の老化とヒトの加齢に伴う疾患を挙げ、健康長寿には臓器機能の維持が大切と述べた。細胞の疲弊劣化の予防に、抗酸化成分の活用を促し、主な抗酸化物として、ビタミンE、ビタミンC、カロテノイド、ポリフェノール、ユビキノール、α―リポ酸などを挙げた。

チョコレートの効果に注目

   大澤俊彦・愛知学院大学教授はカカオポリフェノールと健康長寿について、ヒト臨床試験の結果を発表した。これまでに動脈硬化、糖尿病、白内障、がんの予防作用について細胞レベルから動物レベルまでの機能性を報告してきたが、大規模なヒト臨床研究は日本ではほとんど行われなかったという。欧米中心の研究では、1日に100グラム、500キロカロリー以上のチョコレート(カカオポリフェノールが多量に含まれる)摂取で血圧低下や動脈硬化予防効果の結果は得られたものの、摂取カロリーが高く体重が増えるという副作用もあった。

   (株)明治と蒲郡市民病院、愛知学院大学の共同研究に、(株)ヘルスケアシステムズが業務委託で参加し、国内で初めての大規模なチョコ臨床研究を行った。カロリーの取り過ぎを避けるため、72%カカオポリフェノール含有チョコを1日25グラムで4週間、347人の市民(45~69歳の健常な男女)に摂取してもらった。結果は正常血圧の人に比べ、高血圧の人の血圧は大きく下がった。体重とBMI(肥満指数)に影響は出ず、HDLコレステロール値の上昇が見られた。精神的、肉体活動的にも安定感が増したという。

   大澤教授は、パナマの島部に住んでいる人は1日に5~7杯のカカオ豆飲料を飲んでおり、同国都市の住民と比べると心疾患、がん、糖尿病による死者数に著しい差があったという。また、長寿世界一のジャンヌ・ルイーズ・カルマンさん(122歳、フランス人女性)はチョコを1週間に2ポンド(900グラム)食べていた、長寿世界第3位のサラ・ナウスさん(119歳、アメリカ人女性)もチョコが大好きだったと紹介し、「チョコレートには、ヒトを健康にする何かがある?!」と言う。

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