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ゴルフは最高のストレス解消法?

   カナダのハンス・セリエがストレス学説を提唱したのはほぼ70年前、丁度日本が連合国に降伏して間もなくの頃だ。僕が医学生になる数年前、医学部の講義はストレスで持ち切りだった。そして治療面ではステロイドの登場。ほとんど全ての疾患の治療法の最後にはステロイドが登場し、いわば救世主の感があった。

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   セリエの言うストレスとは、

「生体の中に起こる生理的・心理的な歪みであり、このストレスを作るものが外から加えられたストレッサーである」

   生体のストレスはまず視床下部(Hypothalamus)で受け止められ、脳下垂体(Pituitary gland)へ伝達、脳下垂体から放出されるホルモンが、副腎(Adrenal gland)に働きコルチゾールが分泌される。コルチゾールがストレスホルモンと言われるわけである。この経路をそれぞれの頭文字をとってHPA軸と呼ぶ。

   ストレスは悪いだけではない。適度なストレスは生体の維持に必要である。これを「ユーストレス」と呼ぶ。宇宙飛行士が帰還後しばらくは、筋肉の退化、骨粗しょう症で悩むのは重力というストレスが宇宙空間で欠如していたからである。

   だが、過剰なストレスは生体に異常をもたらす。これが「ディストレス」である。

   この世でストレスフリーはありえないし、望ましくもない。どのようにこの2つのバランスをとるかが大事と言えよう。1つの指標はコルチゾールとその拮抗作用の或るホルモンのDHEAとの比率。コルチゾール/DHEAが低い方が望ましい。

   さて、異常に背負い込んだストレスをどう対処するか。

   まずは「リラクゼーション」。手軽なところでは入浴、散歩。出来れば折々の温泉や森林浴。系統だったものとしては呼吸法、ヨガ、そして自律訓練法など。最近は「運動」の効果が見直されている。

   ストレスが溜まると交感神経優位になり、闘うか逃げるか(ファイトorフライト)の緊張状態が続く。これを溜めこまないで運動で発散するとよいという。

   ゴルフがストレス解消に良いのは白い玉を「理不尽なボス」と思って思い切り叩けば、運動にもなり、メンタルなストレスの発散にもなるし、「一石二鳥」だからである。ホントかな?

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http://blog.excite.co.jp/shioya-antiaging/

この記事の監修・執筆医師

塩谷 信幸
塩谷 信幸(しおや のぶゆき)

北里大学名誉教授
アンチエイジング医師団代表
NPO法人 アンチエイジングネットワーク理事長
NPO法人 創傷治癒センター理事長
医療法人社団 AACクリニック銀座 名誉院長

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