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快適な睡眠

   「日が落ちたら寝て、朝日が射したら起きるだけですよ」とある意味で理想的なアンチエイジングライフスタイルを披露してくださったのは、アメリカで活躍された岡田謙三画伯である。

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   グリニッジビレッジの一角のアパートの2階に、広大なアトリエ兼リビング兼キッチン兼...の中央には、これまた広大なキングサイズのダブルベッドがデンと広がっている。岡田夫妻には「睡眠障害」はなさそうである。

   今日は「バランスの取れた食事」と「適度な運動」と並んで、アンチエイジングの基本と言われる「快適な睡眠」と取り上げたい。

   まず僕の結論から言うと、睡眠のパターンには個人差が大きく、こうでなければならないとは言えないことである。

   たとえばよく言われるのは睡眠時間は7時間が理想的で、それより多くても少なくても死亡率が上がるという説。「7時間は寝ることが望ましい」なら分かるが、それ以上寝ると寿命が縮むというのは気に入らない。でも、どの教科書を見てもこの統計が引用されている。

   ただ、皆さん、ご自分で調べたわけではなく、孫引き、ヒシャゴ、ヤシャゴ引きも少なくない。どういうスタディがもとにあるのか、改めて検証の余地があるのではないか?

   それに睡眠はほかの健康法と違って、意識すればするほど、つまり努力するほどに寝付けなくなると言う特性がある。だから時間にあまりこだわると、それがストレスとなって逆効果を生む。それほど睡眠についてはまだ、まだ曖昧な点が多い。

   早い話が専門家に言わせると「人は何故寝るか?」すら分かっていないと言う。とりあえず言えることは、

①高齢者は睡眠が浅くなり、すぐ中途覚醒する。
②高齢者は運動量も減るので、必要な睡眠時間も短くなる。丁度、食事の摂取量が減るのと同じである。
③朝起きたらまず日の光を浴びる。曇天でもかまわない、光の量は室内より遥かに多いから。これにより、メラトニンという「睡眠ホルモン」の分泌時期を調整する。あまり不眠が続くときは、医師の指導のもと睡眠剤も試す。最近の睡眠剤は習慣性の心配はないからと医師は言うが、これに関しては、ほとんどの睡眠剤や抗不安剤は基本とされる成分物質は同じなので、避けた方が良いと言う専門家もいる。最近は習慣性のない他の薬剤もあるので、医師と相談の上、試されてもよいのでは。
④不眠と言っても、頻繁に中途覚醒をするだけであり、自分の意識ではその覚醒時間が繋がってしまうが、切れ切れでも必要な量は寝ていることが殆どなので、ご安心のほどを。

   でも、ここでも基本になるのは「バランスの取れた食事」と「適度な運動」特に大事なのは、日中、出来るだけ体を動かすこと。そして昨日述べたように、昼間のストレスをなるべく持ち越さないこと。

   "はぁ、分かりました。"

   そう、いい忘れましたが、アロマは見直されてもいいかと思います。僕自身、香水療法の大家にパーソナルな香水を処方して頂き、寝付きはまことによくなりました。

アンチエイジングブログ!
http://blog.excite.co.jp/shioya-antiaging/

この記事の監修・執筆医師

塩谷 信幸
塩谷 信幸(しおや のぶゆき)

北里大学名誉教授
アンチエイジング医師団代表
NPO法人 アンチエイジングネットワーク理事長
NPO法人 創傷治癒センター理事長
医療法人社団 AACクリニック銀座 名誉院長

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