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拒食症の体験

   その昔、国際学会でブラジルに行った時のこと。かの地に行かれた方はご存知でしょうが、誰でも一度はひどい下痢に悩まされれる。僕もその一人。

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   どうも水がよろしくないようだ。飲まなくても料理には使われるからだという。そのため帰国した時は、出発前より5キロ痩せて帰ってきた。73キロから68キロの減量。

   当時の僕の身長は、1メートル72センチ。身長にふさわしいこの体重を維持しようとダイエットを始めた。まず、食事の総量を2/3に減らす。だが、何でも食べる。脂身でも、チョコレートでも。披露宴などのコース料理は、ボーイさんに断って全皿半分を残す。サラダ類は無制限に食べ、それで空腹感を補う。

   こうして単純に入りを押さえるだけで、3ヶ月で60キロまで落すことに成功した。ヤッターと快哉を叫んだが、その後がよくない。何ものどを通らなくなったのである。始めは腹が減って、腹が減って、メッポー怒りっぽかったと今になって配偶者は言う。

   そのうち、食べたいのに食べないという行為に、つまり自分で自分を痛めつけることに「快感」を覚えるようになったのだ。これが「拒食症の心理」かと後で思い当たる。

   「どうも腹の調子が悪くて」と同僚の消化器内科の教授に相談すると、「じゃ胃カメラを飲め」と言う。あの頃の胃カメラはチューブも太く技術もいまいちで、塗炭の苦しみとされていた。

   検査の前の晩。カメラが恐ろしくなり、教授に電話した。「カメラでなく腹を開けてもらえないか?」と。

   教授に一喝された。「そんな馬鹿なことを! アンタはね、今から思い切って食べられるだけ食べりゃ、治りますよ」向こうはお見通しだった。

   そして食欲は元に戻り、いまは何でも食べるが、量は腹八分。野菜はいくらでもの理想的な? 食生活を続けている。

   そして体重は? 計ることすらしていない。

アンチエイジングブログ!
http://blog.excite.co.jp/shioya-antiaging/

この記事の監修・執筆医師

塩谷 信幸
塩谷 信幸(しおや のぶゆき)

北里大学名誉教授
アンチエイジング医師団代表
NPO法人 アンチエイジングネットワーク理事長
NPO法人 創傷治癒センター理事長
医療法人社団 AACクリニック銀座 名誉院長

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