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生存率ワースト1のすい臓がん 高精度で発見できる検査法を開発

   早期発見が難しく、治療も難しいがんとされる「すい臓がん」の、早期発見を可能にする簡易検査法を開発したと、2015年11月9日、国立がん研究センター創薬臨床研究分野、本田一文ユニット長の研究グループが発表した。論文は、英科学誌Nature系列のオンライン科学誌「Scientific Reports」に同日掲載された。

すい臓がんの早期発見へ一歩前進(写真はイメージ)
すい臓がんの早期発見へ一歩前進(写真はイメージ)

   すい臓がんはすい臓内部の「すい管」と呼ばれる部位に発生することが多いが、特徴的な自覚症状がなく、検査でも見つけにくいため、早期発見が難しい。患者数は肺、胃、大腸に次ぐ4番目で、診断後5年以内の生存率はワースト1となっている。

   国立がん研究センター創薬臨床研究分野の研究チームは、健康な人の血中に一定量存在する、HDL(善玉)コレステロールを形成するたんぱく質「ApoA2アイソフォーム」が、すい臓がん患者やすい臓がんリスクが高い人の血中では減少していることを2012年に発見。これを応用した、すい臓がんの血液検査開発に取り組んでいた。

   これまでにもApoA2アイソフォームを計測する方法はあったものの、高価な機器を必要とする大規模な分析が必要で、がん検診に利用するのは難しかった。今回開発された検査法は採取した血液に試薬を使用するだけで、ApoA2アイソフォームの濃度を計測できるという。

   米国立がん研究所との共同研究で、既存のすい臓がん検査に比べ、高い精度で検出できることも確認している。

   今後は神戸大学と協力し、模擬検診や臨床試験を進め、早期の実用化を目指す。

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