文字サイズ
標準
大きく

睡眠は不足も過多もよくない 意外なところで糖尿病リスクが上がる?

   健康診断での血糖値は何となく気にするものの、自分が糖尿病、あるいは糖尿病予備群だと思っている人は少ないのではないだろうか。しかし、厚生労働省の「平成25年国民健康・栄養調査」によると、糖尿病が強く疑われる人は約950万人、予備群は約1100万人。合計すると総人口の約16%にあたり、決して珍しい疾患ではない。

   「太っているわけではない」「甘いものをそれほど食べているわけではない」、と考えていても、実は思わぬところに糖尿病のリスクが隠れていることが最近の研究で明らかになっている。

かなり多い糖尿病のリスク因子

リスクを気にしすぎるのもよくなさそうだが
リスクを気にしすぎるのもよくなさそうだが

   糖尿病と診断される目安としてよく知られているのは「空腹時血糖値126ミリグラム/デシリットル以上、もしくは食後血糖値200以上」というものだ。「健康診断で空腹時血糖値は100未満で正常だった」と安心している人も多いのではないだろうか。

   しかし、北里大学北里研究所病院糖尿病センター長で専門医の山田悟医師は、「血糖値の異常はまず食後高血糖として現れるため、健康診断で空腹時は正常値だったとしても、すでに予備群となっている可能性はあります」と指摘する。

   健康診断のデータにある「HbA1c」という数値が高めの場合、食後高血糖の可能性もあるとされるが、正確に知るには、医療機関で測定するか、測定器を購入して自己測定するしかない。誰にでも糖尿病リスクがあるとは考えておいたほうがよいだろう。

   糖尿病にはいくつか種類があるが、患者や予備軍の大半は、生活習慣に起因する「2型糖尿病」だとされている。一般に2型糖尿病の高いリスク因子と考えられるのは、「過体重・肥満」「1日25グラム以上の飲酒」「過剰な赤身肉、炭水化物の摂取」だ。さらに、喫煙やうつ病や睡眠不足もリスク因子の可能性があるとされている。

   逆に、予防が期待できるものは「体重を5~10%減らす」「週150分以上の有酸素運動」「食物繊維、魚、緑黄色野菜、低GI食(食後の血糖値の上昇スピードが緩やかな食品)の積極的な摂取」。最近ではコーヒーの摂取にも予防効果を示唆する研究があるとされている。

   リスク因子に覚えがある人は早速、生活習慣を改めたいところだが、海外ではちょっと気になる糖尿病リスクの研究が発表されている。

   ひとつは、2015年5月にニュージーランドのオークランド大学が発表した、サーモンとオキアミの魚油サプリメントを飲用している人は血糖値を下げるホルモンの作用が低下し、糖尿病リスクが悪化したというもの。

   BMIが25~30で肥満男性47人を対象にした研究だが、魚油サプリかキャノーラ油(菜種油)を5グラム、8週間摂取したところ、なんと魚油サプリを摂取していた人のほうが、血糖値が下がりにくくなっていたという。研究者らは「DHAやEPAには血糖値を下げる効果があるため、それ以外の何らかの物質が原因」としているものの、魚の代わりに飲んでもよいものか悩んでしまう。

この記事の監修・執筆医師

山田 悟
山田 悟(やまだ さとる)

北里大学北里研究所病院 糖尿病センター長

注目情報

有益で確かな情報をお届けするという編集方針です。

脱衣所やトイレなどとの温度差にも注意が必要です。

スポーツの秋です。スポーツ関連クイズ特集です。

11月11日現在、50名の医師や専門家が「Aging Style」に参加しています!

おすすめ記事
関連サイト

独自の視点でビジネス&メディアをウォッチ。毎日更新。

J-CASTニュース

セール、クーポンから新商品情報まで、その日に使える掘り出しもの情報満載!

東京バーゲンマニア

都道府県を自動判別する日本初の地域ポータルサイト

Jタウンネット