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意外と知らない「おとそ」の正体! 実は一年の健康を願う体にいい成分がたっぷり

元旦にお屠蘇を飲むと、一年中の邪気を除けると言い伝えられている
元旦にお屠蘇を飲むと、一年中の邪気を除けると言い伝えられている

   正月にのむ「お屠蘇(とそ)」はどんなものかはっきり答えられるだろうか? 実際に20~50代の男女、十数人に聞いてみたら、ほぼ全員が「名前は知っている」と答えたが、中身は「日本酒じゃないの?」「知らない」という答えが多数で、はっきり答えられる人はほとんどいなかった。みんなが知らないお屠蘇の正体とは、どんなものなのか?

   本来、「お屠蘇」とは、日本酒や本みりんに屠蘇散(とそさん)と呼ばれる生薬を一晩漬け込んだものをいい、ルーツは中国にある。中国三国時代の名医、華佗(かだ)が流行病を予防するため作ったとされている。日本には平安時代に伝来し、宮中で使われるようになり、一般に広まったのは江戸時代から。ちなみに、屠蘇とは「邪気を屠(ほふ)り、心身を蘇らせる」という意味があり、元旦に飲むことで一年間元気で過ごせると信じられてきた。

   屠蘇散の処方はいくつかあるが、安土桃山時代に日本漢方の潮流を築いた曲直瀬道三(まなせどうさん)により整理された、山椒、桔梗、桂皮、白朮、防風の5種類の生薬が基本である。

   現在、良く用いられている主な生薬は以下のとおり。

山椒(さんしょう/ミカン科サンショウの成熟果皮)...健胃、利尿、鎮痛など
桔梗(ききょう/キキョウ科キキョウの根)...鎮咳、去痰、排膿など
桂皮(けいひ/クスノキ科ケイの樹皮)...解熱、発汗、鎮痛、抹消血管拡張など
※注意:同種のニッケイはお菓子などで使うが薬用としては用いられない。
白朮(びゃくじゅつ/キク科オケラの根茎)...健胃、整腸、鎮痛など
防風(ぼうふう/セリ科ボウフウの根や根茎)...鎮痛、解熱、発汗など
陳皮(ちんぴ/ウンシュウミカンなどの成熟果皮)...健胃、鎮咳、風邪予防など

   お屠蘇として飲む場合の量は食用の範囲で医療効果は少ないものの、胃腸の働きを助けたり、体を温めたりする生薬が入っている。

   屠蘇散は、構成生薬や品質が異なる場合もあるが、薬局やドラッグストア、スーパーなどでも手に入る。2016年の元旦は、手づくり「お屠蘇」で一年の健康を願ってみては。 [監修:北里大学医学部東洋医学総合研究所所長補佐・漢方鍼灸治療センター副センター長 伊藤剛]

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