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気になるかゆみ、かさつき...敏感肌のケア(上)バリア機能と乾燥がキーワード

   空気が乾燥するこの季節、かゆみやかさつき、ヒリヒリ感など、肌のトラブルが増えます。これって敏感肌? と化粧品を見直す人も。そもそも「敏感肌」とはなにか、スキンケアのポイントは? 敏感肌ケアの「基本のキ」を2回に分けて紹介します。

ピリピリ、カサカサ...自分の肌の状態をよく知ることが大切
ピリピリ、カサカサ...自分の肌の状態をよく知ることが大切

みんな「敏感肌」に悩んでいる

   大手化粧品メーカー資生堂が20~30代の女性を対象に実施したアンケート調査によると、自分の肌は「敏感肌」だと思っている人は7割以上にも上ります(2007年)。ひとくちに「敏感肌」と言っても、人によって症状も程度もさまざま。しかし、多くの女性が何らかの肌トラブルを抱え、「肌が敏感になっている」と感じていることは事実です。

   では、「敏感肌」とはどのような肌のことを言うのでしょうか。

   医学的な定義はありませんが、従来、敏感肌とは「外界からの刺激に敏感になり、普通の化粧品が使えない状態」と考えられてきました。外界からの刺激から皮膚を守り、水分を保持する「バリア機能」が低い肌は、乾燥に弱く、化粧品をつけるとしみる、かゆみや赤みが起きるなどのトラブルが生じます。

   こうした肌が弱く普通の化粧品が使えない女性のために、低刺激性の化粧品が開発され、「敏感肌用化粧品」として認知度が高まるにつれ、敏感肌の解釈も広がってきました。最近では上記に加え、季節の変わり目や月経の周期などによって一時的に肌の調子が悪くなる状態、いわゆる「揺らぎ肌」や、ストレスや睡眠不足、偏った食生活などの生活習慣が原因で繰り返される肌トラブルも「敏感肌」とする考え方が定着しています。

あなたはどれ? 敏感肌のタイプ

   上述したように、敏感肌にもいろいろなタイプがあります。

   その一つが「揺らぎ肌」。体内の内分泌系ホルモンの変化は、肌にも影響を及ぼします。とくに生理前の肌はバリア機能が低下しがち。女性ホルモンの分泌は周期的に変化するため、誰もが肌状態に「揺らぎ」はあると言えますが、その「揺れ幅」が大きい人ほど、ニキビや吹き出物ができる、肌がガサガサする、いつもの化粧品が合わない、といったトラブルが増えるのです。

   季節の変わり目や、秋から春先にかけての乾燥する時期などに、気候の変化に伴い一時的に肌が敏感になる人も。夏に浴びた紫外線によるダメージや、空気の乾燥が原因と考えられます。

   また、ストレスや睡眠不足、偏った食生活などが原因で肌トラブルが起きやすいことから「自分は敏感肌だ」と感じている女性も少なくありません。生活習慣を改善しない限りトラブルは繰り返されます。そこに生理や外気の乾燥などの要因も重なって、慢性的な敏感肌に悩まされることになるのです。

   さらに、アトピー性皮膚炎や花粉症などのアレルギーが原因で、肌が過敏に反応する場合もあります。アトピー性皮膚炎の人の肌は保湿成分が少なく、乾燥肌(ドライスキン)の状態にあります。また、バリア機能が弱くなっているので、アレルギーの原因となる異物(アレルゲン)や微生物が侵入しやすく、ちょっとした刺激でかゆみや炎症を引き起こします。「敏感肌かな?」と皮膚科を受診したところ、実はアトピー性皮膚炎だったということも。自己判断せず、湿疹が1日以上続く場合には、皮膚科を受診しましょう。

   自分の肌に合わない化粧品を使用していたり、洗顔のし過ぎなど間違ったスキンケアによって、自ら敏感肌へと導いてしまうこともあります。こうしたケースのほとんどは、正しいスキンケアによって改善することができます。キーワードは「肌のバリア機能」と「乾燥」。次回は敏感肌のケアのポイントについてお伝えします。(つづく)[監修:山田秀和 近畿大学医学部 奈良病院皮膚科教授、近畿大学アンチエイジングセンター 副センター長]

医師・専門家が監修「Aging Style」

この記事の監修・執筆医師

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