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体を動かさないでゲームばかり...でも、脳卒中患者には立派なトレーニング

ゲームも意外と体を使っているかも
ゲームも意外と体を使っているかも

   脳卒中によって麻痺や歩行困難になった患者が、バーチャルリアリティ(VR、仮想現実)を利用したトレーニングやゲームを通してリハビリをおこなうことで、バランス感覚や運動機能が有意に改善する――そんな研究結果が、スペイン、セビリア大学のカルロス・ルケ・モレノ博士らの研究チームによって発表された。

   研究では2004~2014年の間に発表された、脳卒中患者の下肢トレーニングを仮想現実やゲームで実施し、その効果を検証した論文11本183人分のデータを分析。

   その結果、10メートルを歩く速度やバランス機能評価(Berg Balance Scale)、運動機能評価(Motor Assessment Scale)で、トレーニング前に比べスコアが有意に改善しており、従来の理学療法に基づくリハビリの効果に匹敵するものもあった。

   従来型リハビリとVRを利用したトレーニングを組み合わせることで、より高い効果が出たとする論文もあったという。

   各トレーニングは平均1~2年、週3回、1日20分から1時間程度おこなわれている。

    利用されたVRシステムは純粋にトレーニング用途のものからゲーム性の高いものまでさまざま。

   ヘッドマウントディスプレイを装着する没入型システム(視界全体に映像が表示され、仮想空間の中にいるような体験ができるシステム)を利用して階段を上り下りしたり、スノーボードを体験する、自分の動きに合わせてディスプレイに表示された人物も同じ動きをする、仮想的にボートや車を運転する、など内容も多岐に渡る。

   特別なシステムを利用せず、任天堂のWiiやソニーのPlay Stationといった家庭用ゲーム機を利用したトレーニングも含まれていた。

   モレノ博士は、トレーニング回数や検証例の少なさはあるものの、VRを利用したリハビリが脳卒中後の運動機能回復に有効な可能性は十分にあり、「簡易なリハビリとして、ビデオゲームを取り入れるのは有用であると考えられる」とコメントしている。

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