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運動をしていたから太っていても大丈夫、は間違い? 肥満が運動の効果を打ち消している可能性

若いころはBMI低めなほうがいいかも
若いころはBMI低めなほうがいいかも

   若いころから有酸素運動能力が高かった人は死亡リスクが低いが、肥満度が高いとリスクはあまり下がらない――そんな研究結果がスウェーデン、ウメオ大学の研究チームによって発表された。

   研究では1969~1996年の間にスウェーデンの徴兵検査を受けた18歳の青年131万7713人を、検査時に受けたエアロバイクでの有酸素運動能力テストの結果をもとに、「能力がとても高い」「高い」「普通」「低い」「とても低い」の5段階に分類。29年間追跡調査し、死亡リスクとの関係を調査した。

   その結果、有酸素運動能力が「とても高い」人は「とても低い」人に比べ、全死亡リスク(あらゆる死因を含めた死亡率)が51%低下。死因別ではアルコールや薬物中毒による死亡率が大きく低下し、がん死亡率にはあまり変化がなかった。

   さらに、BMI(体重を身長の2乗で割って算出する肥満度)別に分析をしたところ、BMI18.5~25未満(普通体重)で、有酸素運動能力が低い人に比べて高い人で死亡リスクが34%低下、25~30未満(肥満1度)で28%、30~35未満(肥満2度)で26%と、有酸素運動能力が高くても、BMIが上がるほど死亡リスクが低下しにくくなることがわかった。

   BMIが35以上(肥満3度)ではリスク低下はまったくなく、むしろ運動能力の低い普通体重の人のほうがリスクが低かった。

   研究者らは、女性や高齢者での結果が不明な点や、遺伝的な要素が加味できていない点を問題としつつも、「肥満だと有酸素運動能力が高くても若年時死亡リスクが高く、健康なら肥満でも問題ないという考え方に疑問を呈する研究となった」とコメントしている。

   発表は国際疫学会誌「International Journal of Epidemiology」オンライン版に、2015年12月20日掲載された。

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