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「甘いものやお酒が欲しい!」 そんな気持ちが抑えられるホルモン、ついに発見

ホルモンでスイーツもお酒も欲しくなくなるとは驚き
ホルモンでスイーツもお酒も欲しくなくなるとは驚き

   米テキサス州テキサス大学の研究チームと、デンマーク・コペンハーゲン大学の研究チームは、肝臓から糖分やアルコールの摂取を抑制するホルモン「FGF21(線維芽細胞成長因子21)」が発見されたと、それぞれ別の研究結果を独立して発表した。

   肝臓由来のホルモンが、糖分やアルコールへの食欲をコントロールする機能を持つことがわかったのは、初めてだという。これまでの研究で、高炭水化物ダイエットなど代謝ストレスを受ける生活をした人の血液中から、FGF21が高濃度で検出されることがわかっており、両チームともその点に注目し、マウスを利用し、FGF21が何に、どのように作用しているのか検証をおこなった。

   両研究とも、FGF21を注射や飲み水に混ぜ、複数回マウスに投与。その後、普通の水とアルコールや砂糖を混ぜた水を用意し、どちらを好んで摂取するかを調査している。

   その結果、FGF21を投与されているマウスは砂糖水やアルコール水に興味を失い、普通の水しか飲まなくなった。あらかじめ砂糖水やアルコール入り水を与え続け、こちらの水を好むように飼育したマウスでも、同様に興味を失っていた。

   また、テキサス大学の研究チームは、霊長類(カニクイザル)でも検証したところ、注射によってFGF21を1回投与しただけで、すぐに砂糖水に対する興味を失ったという。テキサス大学の研究者によると、FGF21は糖分の摂取に反応して肝臓で合成され、血液を介して摂食行動やエネルギーを一定に保つ調整を担う、脳の視床下部に作用。「糖分やアルコールを摂取したい」という行動を強力に抑制するという。

   コペンハーゲン大学の研究者らは、「今回発見されたホルモン以外にも主要な栄養成分、脂質やたんぱく質への食欲を制御するものがあるのではないか」とコメントし、今後もホルモンの調査を続けていくとしている。

   どちらの研究も、発表は米科学誌「Cell」の代謝領域専門姉妹誌「Cell Metabolism」オンライン版に、2015年12月24日掲載された。

医師・専門家が監修「Aging Style」

参考文献
FGF21 Mediates Endocrine Control of Simple Sugar Intake and Sweet Taste Preference by the Liver.
DOI: 10.1016/j.cmet.2015.12.003. PMID: 26724858


FGF21 Regulates Sweet and Alcohol Preference.
DOI: 10.1016/j.cmet.2015.12.008. PMID: 26724861

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