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【第1回】感性は脳でどのように作られるのか? 慶大文学部心理学 川畑秀明准教授

目の特性と脳の認識を体験

ゴーグルをして認識実験を体験
ゴーグルをして認識実験を体験

   塩谷   :具体的には、どのような実験をするんですか。

   川畑   :ここでは、私たちがモノや顔をどういう風に見ているのかを調べます。例えば、これは最近バーチャルリアリティーでも使われているゴーグルで、左右の目に別々の映像を見せることができるものです。人間の目は、右目と左目でまったく別のモノを見ると、二つが重なって見えるわけではなく、どちらか一方しか見えないという特性があります。その性質を利用して、どういった顔が認識されやすいか、逆に、認識されにくいのかといったことを調べています。

   塩谷   :一方は、意識にのぼらないだけで、脳には伝わっているんですか。

   川畑   :脳には伝わっていますが、必ずしも意識はされません。現在、研究中ですが、人の顔に限って言えば、右目と左目、どちらで見た顔が認識されるかというのは、見ている本人と見えている人との関係性も大きく関わっているのではと考えています。

   塩谷   :面白いですね。実は最近、その時の気分によって、人の考え方や捉え方が変化するんだなと感じたことがありまして。心理学では「気分」に対してはどのように考えられているのですか。

   川畑   :心理学では、うれしい気分のときは自然と楽しい情報を選択したり注意が向きやすかったりし、逆に悲しい気分のときは悪い情報やつまらない情報を選択したり注意が向きやすいという理論があり、「気分一致効果」といいます。
 これは、行動にも表れるもので、うれしいときは体を動かすテンポが速くなり、悲しいときは遅くなるんです。
 実際に海外で行われた社会心理学の実験では、コンピュータの画面に出た文字が意味のある単語かどうかを判別してもらうというテストをして、そのとき「年老いた」など老人を連想させる単語を混ぜて見せるグループと、「若々しい」など若者を連想させる単語を混ぜて見せるグループを比較した研究があるのですが、老人を連想させる単語が混ざっていたグループでは、実験が終わった後、エレベーターに行くまでに腰が曲がって、歩くスピードも遅くなったそうです。

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