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老いの兆し

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   老いの兆しは日常生活の折々に段階的に気づかかされていくものだが、僕にとって最も悲しいというか情けないのは、食べられる量が減ったことである。

   食欲が減ったわけではない、依然食い気は旺盛なのに、胃袋が受け付けてくれない。コース料理を前菜から全部食べていくとデザートに行き着かない。

   ビュッフェだと昔なら前菜はたっぷり取って、その後メーンは少なくも2度、デザートは3回ぐらい行けたのに、今は1回ずつ、それも少量ずつが精一杯、とても元が取れない。

   昔留学生の頃、僕は大概のアメリカ人より大食らいだった。友人宅のパーティで残り物が出ると、おい、ノビ(僕のニックネーム)を呼ぼうとお声がかかり、残飯をありがたく頂戴したものである。

   しばらく前まではアメリカに行くと、昔の友人はその頭が抜けず、おいもっと食えとご馳走を無理強いされ、もう食えないんだと悲鳴を上げても信用されず、夜通しもたれた胃袋に苦しめられることが度重なった。

   それにしてもアメリカの食事は量が多すぎる。このごろは配偶者同伴のことが多いので、すべて一人分を二人で分けるようにしている。

   それでもテキサスでは、どうせでかいだろうと、お子さま用のステーキを一皿だけ頼んで分けて食べたのに、それでも余ってしまった。

   ごく最近は日本のレストランでも、一人前を二人で分けることが多くなった。また、ハーフポーションとか、ビュッフェなら2、3割安いシニアプライスを設けてあるところも増えてきたので、ありがたく思っている。

   昨日もどこか外で食事をし、最後のデザートのアップルパイまで二分割しながら、「随分情けない胃袋になったなあ」、となげくと、配偶者は「あら、燃費がよくなったと思えばいいじゃない」と慰めてくれた。

   これがポジティブシンキングということかもしれない。

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http://blog.excite.co.jp/shioya-antiaging/

この記事の監修・執筆医師

塩谷 信幸
塩谷 信幸(しおや のぶゆき)

北里大学名誉教授
アンチエイジング医師団代表
NPO法人 アンチエイジングネットワーク理事長
NPO法人 創傷治癒センター理事長
医療法人社団 AACクリニック銀座 名誉院長

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