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がん治療後の生存期間が長い患者の特徴は? リハビリによって自立して生活している人

リハビリに取り組む前向きさも回復に重要か
リハビリに取り組む前向きさも回復に重要か

   国立精神・神経医療研究センター病院の早乙女貴子医師と、豪シドニー大学のリンダ・クライン博士らの研究チームは、運動機能などを回復させるリハビリテーションを受け、在宅医療などで自立した生活をしているがん患者は、その後の生存期間が長くなっていたと発表した。

   研究では、がん治療を受け、体調不良や身体機能が低下していたことで、リハビリを受けている日本、豪州のがん患者72人を対象に、運動機能の回復状況や日々の活動能力、退院後の健康状態、生存期間などを、最大で25か月間調査した。

   調査の結果はスコア化するため、「機能的自立度評価法(FIM)」という、運動や食事など日常生活を18項目に分類し、それぞれの介護量に応じて「完全自立」から「全介助」までの7段階で示す評価法を利用している。

   その結果、リハビリによってFIMのスコアが80点以上(ある程度自立できている)だった患者は、80点未満(介護がなければ生活が難しい)の患者よりも生存期間が長かった。 また、スコアが高かった患者の特徴を分析したところ、リハビリによって「病院と自宅を行き来できる歩行能力」、「軽い運動ができる身体能力」まで回復している、在宅医療を受けている、といった傾向が見られたという。

   研究者らは、「がん患者がリハビリを積極的に受け、自立した生活を送る能力を回復することは、予後を良好にする可能性を示唆する」とコメントしている。

   発表は、国際がんサポーティブケア学会誌「Supportive Care in Cancer」2015年10月号(Volume 23, Issue 10)に掲載された。

医師・専門家が監修「Aging Style」

参考文献
Cancer rehabilitation: a barometer for survival?
DOI: 10.1007/s00520-015-2673-1. PMID: 25739753

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