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遺伝性の強いがんは皮膚がんと前立腺がん 北欧で20万人を追跡調査

血縁者のがん既往歴を見るうえでヒントになるか(写真はイメージ)
血縁者のがん既往歴を見るうえでヒントになるか(写真はイメージ)

   遺伝によって発症リスクが高くなるがんは、「皮膚がん」と「前立腺がん」だとする大規模調査の結果が、北欧と米国の18研究機関による国際共同研究チームによって発表された。

   血縁者に特定のがんの発症率が高い例などから、がんのリスク要因のひとつとして、遺伝子の類似性(遺伝性)が挙げられるが、生活習慣や環境から影響を受けている場合もあり、がんの種類によって遺伝性の強弱は異なるとされている。2000年に北欧で実施された調査では、遺伝性の強いとされるがんは「前立腺がん」「乳がん」「大腸がん」の3つだといわれていた。

   今回発表された研究は、1943~2010年の間に、デンマーク、フィンランド、ノルウェー、スウェーデンで生まれた一卵性と二卵性の双子20万3691人を、最低でも32年間追跡し、がんの発症状況を調査するというもの。特定のがんで、一卵性の双子が二卵性より高い発症リスクとなっていれば、そのがんの遺伝性が強い可能性がある。

   調査の結果、双子の一方がなんらかのがんを発症後、もう一方も発症するリスクは、二卵性では37%だったのに対し、一卵性では46%となっていた。多くのがんで遺伝による発症リスクの上昇がみられたが、特に遺伝性が強かったのは皮膚がんの一種「メラノーマ(悪性黒色腫)」の58%、前立腺がんの57%、メラノーマ以外の皮膚がん43%だった。ある程度遺伝性があるとみられるのは、「卵巣がん」、「腎臓がん」、「乳がん」、「子宮体がん」となっている。

   発表は、米国医師会誌「JAMA」2016年1月5日号(Vol 315, No. 1)に掲載された。

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参考文献
Familial Risk and Heritability of Cancer Among Twins in Nordic Countries.
DOI: 10.1001/jama.2015.17703. PMID: 26746459

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