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漢方薬「六君子湯」を飲ませたマウスの寿命が延びた! 人間でも同じ効果があるか研究進める

漢方薬の科学的な研究が進んでいる(写真はイメージ)
漢方薬の科学的な研究が進んでいる(写真はイメージ)

   鹿児島大学や国立がん研究センター、株式会社ツムラをはじめ、国内7研究機関が参加する「六君子湯(りっくんしとう)グレリンプロジェクト」は、漢方薬のひとつ「六君子湯」を処方したマウスの寿命が、延長したと発表した。

   六君子湯は「蒼朮(そうじゅつ)」「茯苓(ぶくりょう)」、「人参」、「半夏(はんげ)」、「陳皮(ちんぴ)」、「大棗(たいそう)」、「生姜(しょうきょう)」、「甘草」などで作られる漢方薬で、食欲不振や胃痛、胃炎、嘔吐などの症状に対し処方される。

   今回の研究では、ツムラの医療用(市販品ではない)漢方製剤「ツムラ六君子湯」が使用された。

   これまでの研究で、カロリー制限をすると胃から分泌される、食欲を増進させるホルモン「グレリン」が、老化の遅延や疾患の予防、身体機能低下を抑えることがわかっており、六君子湯は体内のグレリン分泌を促進する効果があるといわれている。

   研究者らは、遺伝子を操作し老化が促進している「クロトー欠損マウス」を10匹、「SAMP8マウス」を10匹、自然に老化したマウスを10匹用意。マウスの体調に応じて毎日30~100マイクログラムの六君子湯を、水に溶かした状態で経口摂取させた。

   その結果、3グループに共通して、心疾患の発症リスクとなる心筋線維の萎縮が改善しており、寿命も延長していることが確認された。

   個別の効果では、SAMP8マウスで運動意欲の向上と白血病発症リスクの低下、自然老化マウスで加齢によって発症する脳疾患の発症リスクが低下していたという。

   今後は、人間でも高齢者特有の疾患や身体機能低下の改善がみられるか、研究を進めていくとしている。

   発表は2016年2月2日、「Nature」グループの分子精神医学分野専門誌「Molecular Psychiatry」オンライン版に掲載された。

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