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「昔の風邪と今の風邪」

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   どうも最近の風邪は昔と違ってきたようだ。昔はパッと熱が出て一日でパッと治ったものだが、このごろは熱もあまり出ない代わりに、だらだらと長引く。

   これは我々の間ではよく言い交わされれることだが、北里大学の川上名誉教授に言わせると、変わったのはビールスではなく我々が老化して、免疫機能が落ちただけの話だと言う。

   川上先生が書かれた「心のアンチエイジング」の一部を引用すると、

   「幼児がカゼウィルスに感染すると、鼻水、くしゃみ、せきと同時に40度を越す熱が出て、すぐにぐったりしてしまう。母親は驚くが、極期を過ぎるとケロッとなおって、何事もなかったかのように元気に遊び始める。若者が風邪を引いたときも、派手な症状は出るけれども、大方は短時日で治り、翌日は元気に仕事を始める。ところが歳を取ると、カゼウィルスが感染してもすぐには症状が出てこない。何日か後に気道炎症が始まって、鼻水、くしゃみ、せきのような症状が出る。熱もそれほど上がらないが、気管や肺の内部では案外重篤な変化が起きていることがあるので油断できない。そしてウィルスとの戦いが収まるにはかなりの時間がかかることがある」

   今度の僕の風邪もまさにそうだった。さらに先生の説明では、免疫機能を担う免疫細胞の数は高齢者でもほとんど減少しない、ただ、その機能が低下していることが最近の研究で明らかになったと言う。

   免疫機能強化には、いろいろなことが取りざたされているが、現時点で確実に有効なのは、ビタミンEだそうだ。ただしこれは高齢者のみに言えることで、若いヒトにはあまり意味がないという。

   ところでビタミンCもその抗酸化作用で全身を活性化するので、風邪を含むすべての疾患に対し、その大量療法はだいぶ以前から提唱されている。

   ちなみに抗酸化作用に関してはビタミンEも有効で、そのうえEとCには相乗効果があるとされているので、ともかく高齢者は、EとCを服用していれば間違いないということになる。そうは言われても当方としては、風邪のパターンの違いは自分の高齢化だけでなく、やはりビールスのほうも加齢によって、ネチッコイ、意地悪ビールスに進化を遂げてきたと思いたい。あちらだって生存がかかってますからな。

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http://blog.excite.co.jp/shioya-antiaging/

この記事の監修・執筆医師

塩谷 信幸
塩谷 信幸(しおや のぶゆき)

北里大学名誉教授
アンチエイジング医師団代表
NPO法人 アンチエイジングネットワーク理事長
NPO法人 創傷治癒センター理事長
医療法人社団 AACクリニック銀座 名誉院長

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