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糖尿病治療薬に大腸がん予防効果があった? 横浜市立大、世界初の報告

糖尿病治療薬に新たな効果が(画像は英国で販売されているメトホルミンのひとつ)
糖尿病治療薬に新たな効果が(画像は英国で販売されているメトホルミンのひとつ)

   糖尿病治療薬「メトホルミン」を服用すると、大腸ポリープ切除後の大腸がん発症リスクを抑えることができる――そんな研究結果が、横浜市立大学肝胆膵消化器病学、中島淳教授、日暮琢磨助教らの研究グループによって発表された。この知見は、世界初の報告になるという。

   「メトホルミン」は古くから利用されている2型糖尿病の経口治療薬。日本では複数の製薬会社が製剤化、販売している。

   近年、メトホルミンを服用している糖尿病患者は、非服用者と比較して大腸がんの発生率が低いという報告が複数あり、中島教授らのグループは、大腸がんマウスにメトホルミンを投与すると大腸ポリープの発生が抑制されることを確認していた。

   これらの知見をもとに、今回の研究では、大腸ポリープを内視鏡手術で切除し、ポリープがない状態になった患者151人を、メトホルミン250ミリグラム、もしくは同量の偽薬(メトホルミンではない別の成分)を毎日飲用するグループに分類。

   服薬開始から1年後に内視鏡検査を実施したところ、大腸がん化する可能性の高いポリープの発生率(新規、再発合計)がメトホルミン服用者は32%に抑えられていたのに対し、プラセボ服用者では52%となっていた。試験期間中にメトホルミン服用で重篤な副作用を認めた患者はいなかったという。

   薬剤で疾病を予防するという概念は「化学予防」と呼ばれるが、その条件とされる「副作用が少ない」「作用機序が明らか」「服用しやすい」「安価」の4点をメトホルミンは満たしており、中島教授らは「大腸がんの発生まで本当に抑制するか、さらに長期間の経過観察と検討をおこなう」とコメントしている。

   研究は2016年3月2日、英医学誌「Lancet」の腫瘍分野専門誌「Lancet Oncology」オンライン版に掲載された。

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