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ステロイド外用薬は「なんだか怖い」? 正しく理解して正しく使おう

疾患と副作用のバランスを考える

   ステロイド外用薬を使用する上で重要なのは、治療したい疾患と発生する可能性のある副作用のバランスをどう考えるかだ。
「最近の研究で、短期間で症状が改善した場合は副作用の心配はそれほどありませんが、治療が長引くと肌のバリア機能が弱くなり、ほかのアレルギー疾患が起きやすくなることがわかってきました」(山田医師)

   生死に関わる重篤な疾患であれば、多少の副作用がある治療薬でも使用したいと考えるかもしれないが、命に関わる湿疹や皮膚炎はまずない。そうなると、患者としては、「治療するのはいいが副作用があるのは困る」、「使わないでほしい」、と考えてしまう場合もあるだろう。長期間使用する必要のあるアトピー性皮膚炎の患者などであれば、より不安感を覚えるかもしれない。

   「もちろん、強い不安感を持っている人に、ステロイド外用薬を強要はしません。納得せず、嫌々使用していては、効果も出ないかもしれません」(山田医師)

   しかし、近年の研究では、アレルギーに起因する症状は、早い段階で治療したほうがよいと指摘されている。
「食物アレルギーを例に挙げると、原因となる食物を避けさえすれば、アレルギー症状は治まるでしょう。しかし、体からアレルギー疾患が消えたわけではありません。特に小児で食物アレルギーを合併するアトピー性皮膚炎も同様です」(山田医師)

   部分的な症状や副作用だけで疾患を捉えるのか、全身の問題として捉えるのか。ステロイド外用薬に不安を覚えたとき、疾患との向き合い方を考えてみてはどうだろうか。[監修:山田秀和 近畿大学医学部 奈良病院皮膚科教授、近畿大学アンチエイジングセンター 副センター長]

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