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メタボの過ち

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   高齢化社会に向けての最大の課題ひとつが生活習慣病の予防である事は異論はないだろう。またその中核にあるのがメタボリック・シンドロームであることも間違いない。

   メタボリック・シンドロームの原因は体質とか生活習慣とか色々あるだろうが、運動不足と偏った食生活にある。飽食、端的にいえば"食べすぎ"である。

   散歩など適度な運動に異議はない。だが、腹いっぱい食べてそれをそぎ落とすためにトレッドミルなどで汗をかくのはいかにも滑稽ではないだろうか。さらに深刻なのは、飽食で命を落とす人が増加している一方で、最低限の食物も手に入らず餓死していく方々が、地球全体でどれほどいることか。

   短絡的にいえば、我々は恵まれない方たちから食物を奪って餓死させ、自分たち自身もメタボリックシンドロームに陥って命を縮めていることになる。二重の意味で過ちを犯しているのではなかろうか。

   共産主義が崩壊したとき、あの「市場原理」の申し子のようなジョージ・ソロスがこういったのを思い出す。

   "これからは抑止力を失った資本主義の暴走を如何に食い止めるかが問題だ"

   個々人の際限ない欲望の追求は、他人の不幸を招くだけでなく、本人も破滅に追いやる。 地球温暖化もその一つの例かもしれない。

   ここでわれわれに要求されているのは、思いやりであり、叡智である。それが何であるかは誰でもわかっている。だがそれが守れないのが人間のおろかさである。ちょうど、適度な運動とバランスの取れた食事が体に良いのは判りきったことなのに、最も実行が難しいのと同じように。

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この記事の監修・執筆医師

塩谷 信幸
塩谷 信幸(しおや のぶゆき)

北里大学名誉教授
アンチエイジング医師団代表
NPO法人 アンチエイジングネットワーク理事長
NPO法人 創傷治癒センター理事長
医療法人社団 AACクリニック銀座 名誉院長

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