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ココナッツオイルに効果の「根拠」はまだない

   大ブームとなったココナツオイル。日常の食材として定着している方も多いですね。

   "体に良い"という情報はいろいろと耳にしていると思いますが3月末に「ココナツオイル販売会社不当表示」のニュースがありました。

25度以下では固形になっているのがココナツオイルの特徴
25度以下では固形になっているのがココナツオイルの特徴

   3月31日 18時04分にアップされた 「NHK NEWS WEB」の記事から要約させていただくと、このような内容です。

◆消費者庁は、「効果を裏付ける明確な根拠がない不当な表示」だとして、東京・港区の食品販売会社「ココナッツジャパン」に再発防止を命じる行政処分を行った。
この会社はインターネット上の広告で、「ココナッツオイルで認知症の予防・改善」、「ココナッツオイルでガン予防」などと表示し、認知症やがんの予防に効果があるかのようにうたっていた。
こうした効果について、消費者庁が会社側に問い合わせたところ、明確な根拠は示さなかったので「不当な表示を禁じた景品表示法に違反する」として、再発防止を命じる行政処分を行った。

   つまり、化学的な根拠データがない効果をうたって商品を販売するのはNGなのです。

   根拠がある場合は、機能性食品として申請して認可されれば、かなりはっきりと表示ができます。

   "明確な根拠"が示せなかったということは? そうなんです、話題のココナツオイルはいろいろな効果がありそうで注目されていて、研究もされつつありますが、認知症の改善やがん予防の効果について認められる化学的なデータはまだないのです。

   テレビや雑誌でもよく取り上げられていますから、効果が認められてると思いがちですけれどね。去年のビジネス系の雑誌では、医療関係者がこんな風に話したことも記事になってますし。
          ↓

15年8月発売の某ビジネス系雑誌掲載記事の一部
15年8月発売の某ビジネス系雑誌掲載記事の一部

   白衣を着た医療関係者が
「アルツハイマー病の症状改善や予防にも効果が高い。糖尿病、心臓血管疾患、緑内障、がんなどの予防効果も期待される」
なんて言いきっていたら、ココナツオイルの効果が認められてる、と思っちゃいますよね。

   医療関係者が個々に効果を信じることはもちろんありますが、メディアで広く発言する場合は表現を慎重にしないといけませんね。

   そして、このように、医療関係者が発言していることでも、その効果が認められていないことがある、 ということを皆さんには知っておいていただきたいです。

   私の場合、それについて研究している方や、臨床現場で治療に用いている方の発言は重視し、「信頼できる情報」としています。

   できるだけ、研究に近いところにいる方の情報を知るためにも学会を聴講したり、研究者や医師に確認したりしています。

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   ココナツオイルに罪はないのに「効かない」イメージになってしまってますが、研究している方々の発表を待ちましょう。

   私は、研究している医師から「意外に良さそうだよ」とうかがっていますが、薬ではないので過信は禁物。

   「ココナツオイルは太らない」と言い切っている医療関係者もいますが、摂りすぎ、活動不足では当然太ります。
(なぜ言いきれてしまうのか、テレビなどで拝見していつも不思議に思いますが)

美容・医療ジャーナリスト海野由利子公式ブログ
http://ameblo.jp/uminoyuriko/

この記事の監修・執筆医師

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