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災害時に注意したい「たこつぼ型心筋症」 精神的・肉体的なストレスが要因で起こる

強いストレスは心臓に影響
強いストレスは心臓に影響

   悲しみや怒りといった精神的なストレスが心臓に悪いことはよく知られている。災害・事故などの衝撃的な出来事や愛する人の死など、強いストレスが原因で心臓の動きに障害をきたす「たこつぼ型心筋症」という病気をご存じだろうか。2016年4月14日の夜以降、続いている熊本地震で被災した人々への影響が心配されている。

「たこつぼ型心筋症」とは

   「たこつぼ型心筋症」とは、「ストレス誘発性心筋症」あるいは「ブロークンハート(傷心)症候群」とも呼ばれ、そのほとんどが精神的・肉体的なストレスが要因で起こることがわかっている。

   自然災害時に急増することが知られており、2004年の新潟中越地震の際に発症者が急増したことで、にわかに注目を集めた。2011年の東日本大震災のときにも多く発症したという。しかし、たこつぼ型心筋症の患者数は、急性冠症候群の患者に対して2%程度と少なく、詳細な原因もわかっていないため、まだまだ謎が多い病気だ。

   閉経後の女性に多いことも知られている。突然胸が痛くなったり、呼吸困難になったり、心電図に異常が見られたりと、心筋梗塞や狭心症などの急性冠症候群とよく似た症状だが、これらの疾患と異なるのは、心臓に血液を送る冠動脈は詰まっておらず、正常であることだ。

   心筋梗塞や狭心症の多くは、血管のなかにプラークという脂肪の塊のようなものが溜まることで血管が狭くなり、心筋に十分な血流や酸素が送り込めなくなることをきっかけに発症する。一方、たこつぼ型心筋症の患者の血管には、こうした詰まりは見られない。にもかかわらず、心臓の収縮に障害が起きる。特徴的なのは、心臓の根元の部分だけが収縮し、先端は膨らんだまま動かないことだ。このときの心臓の形がたこつぼに似ているため、「たこつぼ型心筋症」と呼ばれている。1990年、世界で初めて日本で発見され、海外でも「Takotsubo」の名称で通っている。

この記事の監修・執筆医師

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