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毎日やろう、ICNのための英語講座12

岩田健太郎(神戸大学感染症内科診療科長・国際診療部長)"
岩田健太郎(神戸大学感染症内科診療科長・国際診療部長)

   ラインの交換は48~72時間おき? その2

   さ、では実際にガイドラインを探してみましょう。たくさんガイドラインがありますが、末梢静脈ラインについてのガイドラインは

   Device-associated Infection Prevention Guidelines
のところに見つけることができます。deviceはデバイスって日本語でも言いますね。ここでは医療機器の事を言います。感染管理では「カテ」を指すことが多いです。associatedは「関連した」という意味。デバイス関連感染予防のガイドラインってことですね。

   ここに、
2011 Guidelines for the Prevention of Intravascular Catheter-Related Infections
というガイドラインを見つけることができますね。これだ!guidelinesはいいですね。preventionも死ぬほどでてきました(死ぬなよ)。intravascularは「血管の中」。長いときは分割しましょう。intraは「中」ということ。イントラネットって言うでしょ。病院の中だけのネットだからです。

   ちなみにインターネットの「inter-」は「~の間」ってこと。インターナショナルは国(nation)と国との間にある(international)ってことです。こうやって言葉を分解して意味を理解するとどんどん語彙が膨らんでいきます。丸暗記じゃ、いかんぜよ。

   Catheterはカテーテル。ただし「キャシター」と発音します。全然違いますね。「きゃ」にアクセントがあります。relatedは「関連した」。infectionはもういいですよね。

I「さて、このガイドラインを読む前にひとつ確認しときましょう。Mさん、『ねころんで読めるCDCガイドライン』買ったっていってましたよね」
M「はい。むっちゃ読みやすかったです」
I「そうですね。こういう本は全体像をザックリつかむときに通読するのにとても役に立ちます。繰り返しますが、こうした本がいけないわけではありません」
M「そうでしょ。先生もこのくらいの本、書いてくださいよ」
I「(むむう)すみませんねえ。精進します。それはおいておいて、しかしMさんは"エビデンスに基づく"感染管理をしたいんでしょ」
M「はい」
I「エビデンスに基づく医療をEBMと呼びます。evidence based medicineです」
M「それくらいは知ってますよ。最近はどこに行ってもエビデンス、エビデンスって言いますもんね。エビ・カニエビ・カニ、ひゅ~ですよ」
I「言葉の意味はよくわかりませんが、とにかくすごい自信ですね。さて、エビデンスは常に"最新のもの"である必要があります。古いデータは新しいデータに凌駕されることがしょっちゅうだからです。だからその本棚に積んである古い教科書、もう捨てたほうが良いですよ。10年も前のじゃないですか」
M「げげげ、見つかったか」
I「でですね。『ねころんで~』が出版されたのは2007年、続編の『もっとねころんで~』は2009年の本です。さらに続編の『もっともっと~』がでたのが2010年のことです。このシリーズ、こんな感じで続いていくんでしょうか、、、、」
M「はい」
I「で、みてください。CDCの最新のガイドラインがでたのは2011年です。だから『ねころんで~』シリーズではカバーできない新しいガイドラインです。全体像をつかむときは翻訳本でもよいですが、"最新の"エビデンスを見つけようと思うと、翻訳が間に合わないことがあります。こういうときは英語で検索するのがよいんです」
M「先生、でもその2011年のガイドラインも満田先生が訳してはりますよ」
I「むむむ、バレたか。でもね、それについても、、、ま、いいや。ちょっとその話はあとまわしにして、とりあえずガイドラインを読んでみましょう」
M「逃げたな」

   英語は難しくありません。少しずつ学んでいきましょう。

今日のポイント
・最新のエビデンスを見つけるときは、翻訳では間に合わないことがある。

今日学んだ英語:device, intravascular, catheter, related, evidence based medicine

[楽園はこちら側 2016年5月31日掲載]

楽園はこちら側
http://georgebest1969.typepad.jp/blog/

この記事の監修・執筆医師

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