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毎日やろう、ICNのための英語講座15

岩田健太郎(神戸大学感染症内科診療科長・国際診療部長)
岩田健太郎(神戸大学感染症内科診療科長・国際診療部長)

   毎週金曜日は、ICNと英語についてのコラムです。

   日本人は失敗を嫌う人が多いです。

   必ずしも悪いことではありません。失敗をしたくない、と失敗を恐れるメンタリティーは良い方向に働くと精緻正確な仕事につながります。

   しかし、悪い方に働くこともあります。失敗を恐れて挑戦することを諦めてしまったり、失敗そのものを全否定してしまい「なかったこと」にしてしまいます。

   日本の官僚は昔から無謬主義の人が多くて失敗を頑なに認めないどんどん状況が悪くなってしまう悪い癖がありました。ぼくの故郷の島根県では中海宍道湖淡水化計画というのがあって、環境を破壊するこの巨大な公共事業は断念する前に長い年月を要したのでした。最近の若い官僚は変なプライドがなくなって、間違いを率直に認め、方向変換ができるタイプも増えてきているように思いますが(いいことです)。

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik/2002-11-30/01_0102.html

   外国語の習得も一つの挑戦ですから、失敗や間違いを恐れていてはいつまでたっても上達しません。ナースのお仕事と違い、英語でしくじったって人の命がなくなるわけではありません。どんどん英語を使い、たくさん間違えながら上達するのが大切です。外国人が外国語を一所懸命勉強しているとき、それを笑う人はいません。みなさんだって、外国人が一所懸命日本語を勉強し、日本語でコミュニケーションを取ろうとしているとき、「偉いなあ」と思っても「バカだなあ」とは思わないでしょ。

   失敗や間違いを恐れないのは英語上達のためにはとても大切なことです。けれど、もう一つ大事なことがあります。

   それは、「失敗や間違い」を無視しないことです。

   失敗や間違いを繰り返しながらぼくらは外国語を習得していきます。しかし、その失敗や間違いに無関心になるのはやはりよくありません。「間違えたな」と思ったら、その間違いの原因を調べて、間違いを修正することが大切です。そのためには失敗や間違いを直視する勇気が必要です。

   間違いや失敗を繰り返し、その間違いや失敗の原因に気づきながら修正していくのは、単に「正しい方法」を教えてもらうよりも時間がかかります。あちこち回り道をしながら進むわけですから。しかし、そのような迂回路を取りながら学んだことは忘れません。失敗をベースに修正した正解は、単に正解を教えてもらった時よりも深い理解があるものです。

   というわけで、どんどん失敗しましょう。しかし、失敗に無関心ではいけません。積極的に失敗し、挑戦し、改善し、上達していくのです。これが英語上達の一番の早道です。

[楽園はこちら側 2016年6月3日掲載]

楽園はこちら側
http://georgebest1969.typepad.jp/blog/

この記事の監修・執筆医師

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