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毎日やろう、ICNのための英語講座20

岩田健太郎(神戸大学感染症内科診療科長・国際診療部長)
岩田健太郎(神戸大学感染症内科診療科長・国際診療部長)
 

   毎週金曜日は、ICNと英語についてのコラムです。

M「ところで、システマってなんですか」

I「システマティック・レビューです!もう、長い英単語になるとすぐ端折るんだから。システマはロシアの格闘技です」

M「格闘技、大好き!とくに相撲」

I「格闘技から離れんかい!システマティック・レビュー(systematic review)は教科書によって微妙に説明が違ってるんですが、要はレビュー(review)の一つです。レビューというのはもともと"再び見る"という意味でした。すでに発表されている研究をもう一度見なおしてまとめるのがレビュー、日本語では"総説"と言ったりします。で、それを系統だったやり方で、決まったルールに則って行うのがシステマティック・レビューです」

M「なるほど」

I「具体的にはPubMedなど研究のデータベースを使い、決められたルールに則って関連する論文を"全て"探し出します。そこから関係のある論文を絞り出してやり、まとめます。まとめるときに複数の論文データを統合して、さらに分析することをメタ分析(meta-analysis)といいます。メタ分析を行うには、その前提としてシステマティック・レビューが必要になります」

M「メタ分析は"分析の分析"ってことですか」

I「そのとおり。で、そういうシステマティック・レビュー/メタ分析をたくさんやってるのがコクラン共同計画(Cochrane Collaboration)です。イギリスのコクランさんが作った計画で、今は日本支部もあります。日本人もシステマティック・レビューやメタ分析やってるんですよ。ぼくも実はいくつかやってますが、コクラン共同計画にはまだ参加したことがありません。コクランがまとめた論文集をコクラン・ライブラリー(Cochrane Library)といいます」

M「すごい、外国の話だと思ってたら、日本人もコクランに参加してるんですね」

I「そうです。今回やった末梢カテの交換に関するシステマティック・レビューもコクランの企画でした。素晴らしいことに、コクランは同じネタでシステマティック・レビューとメタ分析を繰り返しています。今回の分析も2010年からなんどか繰り返されたものなんです」

M「偉いなあ。システマってすごいですね」

I「だから、システマちゃうって」

[楽園はこちら側 2016年6月10日掲載]

楽園はこちら側
http://georgebest1969.typepad.jp/blog/

この記事の監修・執筆医師

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