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男らしさの源、テストステロン 2型糖尿病を抑える効果があった

糖尿病と男らしさには関係が
糖尿病と男らしさには関係が

   「テストステロン」には血糖値を調整する抗糖尿病効果があった――これまで知られていなかった、糖尿病と男性ホルモンの意外な関係を示した研究が、米ノースウェスタン大学、テュレーン大学、ヴァンダービルト大学、シカゴ大学などによる共同研究チームによって発表された。

   「テストステロン」は性機能や毛髪、筋力、体力、性格まで、男性のさまざまな機能に深く関係している、いわゆる男性ホルモンのひとつ。研究チームは、肥満かどうかには関係なく、テストステロン値が低い男性は血糖値が上がりやすく、テストステロンと結合しやすいたんぱく質「アンドロゲン受容体」の分泌量を抑える治療を受けている前立腺がん患者は、2型糖尿病発症リスクが高い点に注目。テストステロンがアンドロゲン受容体と結合することで、血糖値を低下させる「インスリン」が増強されているのではないかと推測した。

   検証のため、インスリンを分泌するすい臓の細胞「β細胞」に、アンドロゲン受容体を持たないマウスを用意。アンドロゲンを持っている健康なマウスと共に脂質や糖分が多いエサを与え、血糖値やインスリンの変化を比較した。

   すると、アンドロゲンを持たないマウスのインスリン分泌量は低下し、血糖値がコントロールできない状態になった。さらに、人間のすい臓細胞を培養し、アンドロゲン受容体を持つ細胞と持たない細胞、それぞれにテストステロンとブドウ糖を投与したところ、持たない細胞ではインスリン分泌量が低下。研究チームの推測通りの現象が起きていることがわかったという。

   今後は、テストステロンやアンドロゲン受容体の分泌量や作用を、副作用なしに調整できる方法を研究し、新しい糖尿病治療法の開発につなげたいとしている。発表は、2016年5月10日、米科学誌「Cell」の代謝領域専門姉妹誌 「Cell Metabolism」オンライン版に掲載された。

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