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心血管疾患から、がん、感染症まで 死亡率を下げてくれる穀物とは?

いつもの主食を全粒穀物に
いつもの主食を全粒穀物に

   精白していない「全粒穀物」を毎日一定量食べると、心血管疾患や脳卒中、がん、糖尿病、いくつかの感染症による死亡リスクが低下する――そんな研究結果が、ノルウェー科学技術大学、オスロー大学病院、英インペリアル・カレッジ・ロンドン、米ハーバード大学公衆衛生大学院などが参加する、欧米の国際共同研究チームによって発表された。

   「全粒穀物」は主食となる小麦や米、麦などから、皮や胚、胚乳といった収穫時に付着している部分を取り除いていない状態のもの。小麦であれば全粒粉、米であれば玄米などにあたる。

   研究チームは、2014年5月~2016年4月までに発表された、全粒穀物の摂取と脳卒中、心血管疾患、がん、その他の疾患、全死亡率(あらゆる死因を含めた死亡率)の関係を検証している64件の論文を調査。摂取量や穀物の種類、被験者数、試験期間といった要素が一定の基準を満たしていた、45件を分析している。

   その結果、1日90グラムの全粒穀物を摂取している人は、そうでない人に比べ心血管疾患の発症リスクが22%、脳卒中発症リスクは12%低下。さらに、死亡率は脳卒中が14%、がん15%、呼吸器の疾患22%、感染症26%、糖尿病51%の低下となっており、全死亡率は17%低下していた。

   摂取する全粒穀物は、全粒粉パンや全粒穀物シリアル、他の食品に添加されたふすまなどに加工された状態でも効果があるという。

   低下率は摂取量を増やすほど増大し、1日7.5サービング(摂取したい食物が主体となった1皿が1サービング)以上摂取すると、大幅なリスク低下がみられたが、研究者らは「穀物だけを食べるわけにはいかないので、現実的には毎日3サービング程度が限界であると考えられる」とし、可能な限り主食を全粒穀物にするようコメントしている。

   なお、今回の研究は論文解析であり、全粒穀物と死亡率の因果関係を示すものではない。発表は、2016年5月6日、英国医師会誌「The BMJ」オンライン版に掲載された。

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