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毎年650万人の命を奪っているのは大気汚染 改善されなければさらに150万人増加

空気の汚れが命を奪っているかも(写真はイメージで記事との関連はありません)
空気の汚れが命を奪っているかも(写真はイメージで記事との関連はありません)

   化石燃料の利用で起きる大気汚染、室内汚染によって毎年650万人が死亡しており、このまま改善されない場合、死者はさらに増加していく――エネルギーに関する調査、統計を発表している国際エネルギー機関(IEA)による報告書が発表された。

   IEAは1970年代に安定した石油供給を図るために設立された国際的な諮問機関。エネルギー市場や需要の変化にともない、再生可能エネルギー開発や経済発展と環境保護の両立などを検討する国際機関となっている。

   発表では、工場や発電所、自動車などの産業活動によって排出される窒素酸化物や硫黄酸化物、粒子状物質による大気汚染は、アジアを中心とした発展途上国で毎年300万人の死者を出しており、深刻化していると報告。

   さらにアフリカを中心とした貧困国ではエネルギー分野の未発達が原因で、薪を燃やすことが主流となっているため、家庭での室内汚染が進んでおり、年間350万人の死者が出ているという。

   また、先進国も含め、世界の80%の都市は世界保健機構(WHO)が定めた大気の安全レベルを下回っており、大気汚染物質の削減に早急に取り組むべきであると警告。もしこのまま有効な手立てを講じない場合、2040年には死者の数は、さらに150万人増加するとした試算も発表されている。

   ただし、世界各国が化石燃料消費の消費を抑え、積極的な省エネ政策を進めることで、死者数を大きく減らせるとも指摘。各国のクリーンエネルギー分野への投資を2040年までに7%増やすだけで、死者は330万人減少するという。

   報告書は、2016年6月27日、ロンドンで開催されたエネルギー市場の動向調査「World Energy Outlook」の中で発表された。

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