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世界共通の「脳卒中10大リスク」がわかった 32か国の患者データを徹底分析

どのリスクも身近な生活習慣の改善で回避可能
どのリスクも身近な生活習慣の改善で回避可能

   世界のどの地域でも、脳卒中発症リスクの大半は10個に絞り込める――カナダ、マクマスター大学をはじめとする、33か国の研究機関が参加した国際共同研究チームによる発表だ。研究は、欧州、アジア、北南米、アフリカ、豪州の32か国、2万6919人の脳卒中患者を対象とした大規模調査「INTERSTROKE study」のデータを分析している。

   調査では2007年1月11日から2015年8月8日まで、84か所の医療機関に搬送された患者から食事内容や生活習慣を詳細に聞き取り、尿や血液検査などを実施。性別や年齢は全く同じだが、脳卒中を発症していない人2万6919人と比較した。患者は、脳卒中の既往歴がなく、発症から5日以内、入院から72時間以内の人に限られている。

   分析から明らかになったリスク要因は「高血圧の既往歴がある」「定期的な身体活動をしていない」「喫煙習慣」「高いウエストヒップ比」「毎日アルコールを1杯以上摂取している」「高い心的ストレス」「糖尿病」「不健康な食生活」「心疾患」「脂質異常(アポリポたんぱくB/A1比が高い)」の10個。

   10個のリスク要因は世界共通で、性別や年齢に関係なく、世界の脳卒中の90.7%が、これらのリスクがきっかけとなり、引き起こされているという。なお、地域によって影響の大きいリスク要因に違いがあり、中国や日本を含むアジアでは「定期的な身体活動をしていない」ことの影響が大きい。

   研究者らは、今回の研究結果は脳卒中が世界的に予防可能な疾患であることの証明であるとしており、「健康的な生活をすすめる教育、健康的な食品の推奨、禁煙の推奨、安価な薬の提供などによって、どのリスクも予防できるものであり、各国の政府や保健機関に積極的な協力を求めたい」とコメントしている。

   発表は、2016年7月15日、英医学誌「THE LANCET」オンライン版に掲載された。

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