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太りすぎ女性のがん発症リスク 減量で低下の可能性

女性の減量は美しさのためだけではない?
女性の減量は美しさのためだけではない?

   太りすぎの女性は減量することで、がん発症リスクも低下する可能性がある――米フレッド・ハッチソンがん研究センターのキャサリン・ドゥガン博士、アン・マクティアナン博士らの研究チームによる研究発表でわかった。

   ドゥガン、マクティアナン両博士らのチームは、がんなどの腫瘍が成長する際に必要となる血管の新生を促進する3種類のたんぱく質、「VEGF」「PAI-1」「PEDF」の血中濃度が、体重増加に比例して上昇することから、体重を減少させると、濃度が低下するかを検証した。

   これらのたんぱく質ががんの発症原因となるかどうかはわかっていないが、少なくとも血中濃度が上昇することで、体内が腫瘍の発生しやすい環境になってしまうことはわかっている。

   研究では、健康診断などで「太りすぎ」「座りがち(運動不足)」と判断された、50~75歳までのBMI(体重を身長の2乗で割って算出する肥満度)25以上でがんの既往歴がない女性439人の血液を採取し、「VEGF」「PAI-1」「PEDF」の血中濃度を測定。

   さらに、「カロリー・脂肪制限食(1日2000キロカロリー以下)を食べるグループ」「週5日以上有酸素運動をするグループ」「食事、運動療法を実施するグループ」「特に何もしないグループ」に無作為に分類し、2005~2008年の間、少なくとも1年以上追跡調査をし、調査後に再度血液を採取、3種類のたんぱく質血中濃度を測定した。

   その結果、「特に何もしないグループ」に比べ、「カロリー・脂肪制限食を食べるグループ」と「食事、運動療法を実施するグループ」は血中たんぱく質濃度が有意に減少しており、特に「PEDF」の値はそれぞれ「マイナス9.2%」、「マイナス9.9%」と大きく低下していた。しかし、「週5日以上有酸素運動をするグループ」ではたんぱく質濃度に変化はなかったという。

   この結果は、年齢や体重などの条件を調整しても変わっていない。研究者らは今回の研究結果からは、減量がどの程度がん発症リスクに影響するか不明としつつ、「少なくとも過体重や肥満の人のがん発症リスクは高いことがわかっており、減量によってリスクを下げる効果が期待できるのではないか」とコメントしている。

   発表は、2016年7月14日、米国がん学会誌「Cancer Research」オンライン版に掲載された。

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