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老化した細胞を取り除くと臓器が若返る? 長寿医療研究センターなどがマウス実験で確認

夢の若返り技術確立となるか(画像はイメージで、記事と関連はありません)
夢の若返り技術確立となるか(画像はイメージで、記事と関連はありません)

   マウスの老化した肺の細胞を遺伝子操作で排除すると、肺が若返った――そんな驚きの研究結果が、国立長寿医療研究センターと順天堂大学、三重大学の共同研究チームによって発表された。

   ほとんどの細胞は一定の回数の細胞分裂をおこなうと、それ以上分裂できない状態となり、「老化細胞」となる。

   老化細胞の発生は、新たな胚の発生や創傷治癒、組織再生のために不可欠なシステムだが、体内に蓄積されていくことで組織全体の老化を引き起こしてしまうほか、炎症や発がん物質を生じ、疾患を引き起こす可能性も指摘されていた。

   先行研究では心臓や腎臓の老化に老化細胞が関係しているとされており、研究チームは肺の老化に注目。

   肺の老化細胞だけを特異的に排除する「ジフテリア毒素」を取り込めるよう、遺伝子操作したマウスを作製。老齢と見なせる生後12か月のマウスに注射で投与し、老化細胞を排除すると、肺の状態がどのように変化するかを観察した。

   その結果、加齢によって弾力性を失っているはずのマウスの肺に、弾力が戻っており、若い状態に回復していた。

   肺の弾力性が失われると、呼吸困難などを引き起こす「慢性閉塞性肺疾患(COPD)」を発症しやすくなるため、研究チームは「呼吸器疾患の予防や治療法開発に新たな道を切り開くことが期待される」としている。

   発表は2016年8月4日、米国臨床研究学会が発行する医学誌「JCI insight」オンライン版に掲載された。

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参考文献
Elimination of p19ARF-expressing cells enhances pulmonary function in mice.
DOI: 10.1172/jci.insight.87732

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