文字サイズ
標準
大きく

毎日やろう、感染対策者のための英語講座78

岩田健太郎(神戸大学感染症内科診療科長・国際診療部長)
岩田健太郎(神戸大学感染症内科診療科長・国際診療部長)

I「次にMethodsです。

In this trial conducted at 14 centers in the United States, we studied 2013 women who had a singleton pregnancy with a gestation of 24 weeks or more and who were undergoing cesarean delivery during labor or after membrane rupture. We randomly assigned 1019 to receive 500 mg of intravenous azithromycin and 994 to receive placebo. All the women were also scheduled to receive standard antibiotic prophylaxis. The primary outcome was a composite of endometritis, wound infection, or other infection occurring within 6 weeks.

In this trial conducted at 14 centers in the United States, は、前置きです。米国の14のセンターで行われた(conducted)この臨床試験(this trial)では、

で、主語が来ます。ここではweが主語です。
we studied 2013 women who had a singleton pregnancy  我々は単胎妊娠の2013人の女性を対象とした。singletonとは聞き慣れない単語ですが、singleから来ていると類推できますね。双子ちゃん、三つ子ちゃんとかじゃないってことですね」
M「おそまつさんはどうでしょ」
I「ちょっと黙っててください、、、説明が続きます。

with a gestation of 24 weeks or more with以下は説明。妊娠24週以上のということ。gestationは妊娠です。「じぇすてーしょん」と読みます。「て」にアクセント。さらに説明が続き、

and who were undergoing cesarean delivery during labor or after membrane rupture. 陣痛(labor)が起きるか破水(membrane rupture)してから帝王切開を受ける(were undergoing)な(女性)ということです。

We randomly assigned 1019 to receive 500 mg of intravenous azithromycin and 994 to receive placebo. この文型は頻出なので、必死で覚えましょう。我々はランダム化して1019人を500mgの点滴アジスロマイシン群、994人をプラセボ群に振り分けましたよ(assigned)ってこと。

All the women were also scheduled to receive standard antibiotic prophylaxis. 全女性は標準的な抗菌薬予防も(also)うけましたよっと。
M「標準的予防ってなんでしょうね」
I「いいとこつきますね。Methods本文読んでみましょう。

All the women were to receive standard prophylaxis (cefazolin) according to the protocol at each trial center. Patients who were allergic to cephalosporin or penicillin received the local alternative medication (clindamycin alone or clindamycin plus gentamicin). Antibiotic prophylaxis was administered before surgical incision or as soon as possible thereafter.

セファゾリンが基本で、アレルギーがあればクリンダマイシンか、クリンダマイシン・ゲンタマイシンですね。

さ、アウトカムです。Methodsでここが一番大事です。
The primary outcome was a composite of endometritis, wound infection, or other infection occurring within 6 weeks. 一次アウトカム(一番みたいアウトカム)は子宮内膜炎(endometritis)、創部感染(wound infection、あるいはその他の感染(other infection)のコンポジット(composite)です。術後6週以内のものを評価します(within 6 weeks)。

M「コンポジットって?」
I「compositeとは"合成物"の意味で、この場合はいくつかのアウトカムを合わせたものです。そうするとアウトカムが起きやすくなるので、ぶっちゃけ"エビデンス"を作りやすい」

M「なんかずるくない?」
I「そういう意見はよく出ます。まあ、トライアルを始める前に予め設定しておき、重要なアウトカムを全部入れておけばだいたい大丈夫です。ただ、どっちかの群が有利になるように操作してしまうこともあるので、そこは要注意」

M「ディオバン事件がそうじゃなかったですっけ」
I「よくご存知で」
M「先生が毎日、憤慨してましたからね~」
I「ほんと、ぷんぷん。今回は産婦人科系の専門用語が多かったですね。でも、どれも極めて基本的で、感染症のプロも当然知っておくべき単語ばかりです。覚えましょう。単語力は大事です」

英語は難しくありません。少しずつ学んでいきましょう。

今日のポイント
・composite outcomeのコンセプトを理解しよう
・基本的な産婦人科専門用語を覚えよう。

今日学んだ単語:singleton, gestation, labor, membrane rupture, assigned, endometritis, composite

[楽園はこちら側 2016年10月5日より転載]

楽園はこちら側
http://georgebest1969.typepad.jp/blog/

この記事の監修・執筆医師

注目情報

有益で確かな情報をお届けするという編集方針です。

脱衣所やトイレなどとの温度差にも注意が必要です。

スポーツの秋です。スポーツ関連クイズ特集です。

11月11日現在、50名の医師や専門家が「Aging Style」に参加しています!

おすすめ記事
関連サイト

独自の視点でビジネス&メディアをウォッチ。毎日更新。

J-CASTニュース

セール、クーポンから新商品情報まで、その日に使える掘り出しもの情報満載!

東京バーゲンマニア

都道府県を自動判別する日本初の地域ポータルサイト

Jタウンネット