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ライフスタイルを見直すことで人生はもっと楽しくなる【医師団からのTEIGEN】

見た目に市民権を

   大切な6点の中で、僕が皆さんに実践してほしいと思うことは、見た目を意識することです。

   「アンチエイジング」と聞くと、多くの方は「若く見られる」ことを挙げるのではないでしょうか。よく、「形より心」といいますが、それは建前にすぎないと感じています。女子会の話題はもっぱら「あの人は若々しい、キレイ」などの「見た目」で盛り上がると聞きますし、第一印象でデートの成否が決まるという心理実験もあるくらいで、「男も見た目が重要」ともいわれています。

   美容外科医は「虚栄心につけ込んで金をふんだくる」と非難されることがありますが、「虚栄心」と「向上心」は紙一重という反論もあります。

   いずれにせよ、これまでの日本では、「見た目」を論ずるのが後ろめたいか、恥ずかしいという空気がありました。「見た目」はいわば日陰者の扱いを受けてきたのです。

   そこで、10年前、僕はあえて「見た目のアンチエイジング研究会」を立ち上げ、毎年、「見た目」に関する医師や専門家らの研究発表を行うことにしました。「見た目」に医師として真正面から取り組もうという試みです。「肌」、「容貌」、「体形」を「見た目」の三つの柱として捉え、その加齢による変化を追求し、対策を立てていきます。

   見た目に関する研究で、近年話題になったのは、北欧の「双子の研究」です。一卵性双生児を長期にわたって追跡調査したところ、容貌の若さが健康長寿に繋がることがわかりました。

   また、統合失調症やうつ病にかかった場合は、まず身だしなみが崩れます。反対に、見た目にこだわり、身綺麗にするというポジティブな意識が、全身の健康管理にも繋がり、心の病から脱し、アンチエイジングに寄与することもあるのです。

   7月には第10回「見た目のアンチエイジング研究会」を開催し、自治医大の吉村浩太郎教授に会長役をお願いしました。

   吉村教授は、脂肪の幹細胞研究における世界的な権威。「見た目のアンチエイジングの最強の武器の一つとしての再生医療が各分野の専門家によって取り上げられました。

   このように、見た目は、心と体のアンチエイジングに深くかかわっていて、この10年で、見た目に関する研究は進み、医師や専門家の意識はずいぶんと変りました。多くの皆さんに「見た目」ばかりを気にするのは恥ずかしいという考えをなくしてもらい、アンチエイジングは「見た目」も大切だということを知ってもらいたいと思っています。

   それが「内面からの輝き」を引き出してくれるはずですから。

[執筆/塩谷信幸 北里大学名誉教授、DAA(アンチエイジング医師団)代表]

塩谷信幸(しおや・のぶゆき)

1931年生まれ。東京大学医学部卒業。米国で外科および形成外科の専門医の資格を取得。帰国後、東京大学形成外科、横浜市立大学形成外科、北里大学形成外科教授を歴任。現在、日本抗加齢医学会名誉顧問を務め、形成外科、美容外科、アンチエイジング医学の発展に尽力している。

医師・専門家が監修「Aging Style」

この記事の監修・執筆医師

塩谷 信幸
塩谷 信幸(しおや のぶゆき)

北里大学名誉教授
アンチエイジング医師団代表
NPO法人 アンチエイジングネットワーク理事長
NPO法人 創傷治癒センター理事長
医療法人社団 AACクリニック銀座 名誉院長

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