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毎日やろう、感染対策者のための英語講座87

岩田健太郎(神戸大学感染症内科診療科長・国際診療部長)
岩田健太郎(神戸大学感染症内科診療科長・国際診療部長)

I「まだ続きます。でも、だんだん面白くなってきませんか?歴史って楽しいです」
M「ほんまですか?ハヨ結論に入らんかいって感じですが」
I「そう、こういうタイプのPerspectiveはどんどん演繹していくので、結論は最後に来るんです。英語だから結論先、とは限らない」

Vaccine refusal has been a heterogeneous phenomenon reflecting a diverse and complex array of attitudes and beliefs, including mistrust of medical and scientific elites, resistance to government authority, and adherence to "natural" or alternative health belief systems. Although religion-based objections have made up a relatively small part of the overall picture of vaccine refusal, Christian Scientists have been very vocal in their opposition, and some of the most severe disease outbreaks in the United States in recent decades have occurred among isolated or tightly knit religious communities that have spurned vaccination (see the report by Gastanaduy et al. in this issue of the Journal on measles in an Amish community in Ohio [pages 1343?54]). The prominence of antivaccination views in public discourse has waxed and waned since the 19th century; eras in which vaccine critics remained on the fringe have alternated with eras in which their ideas enjoyed wide exposure. Our current era is one of the latter.

Vaccine refusal has been a heterogeneous phenomenon ワクチン拒否は様々な要素のある現象だ。heterogeneousはhomogeneous(均質な)の反対語で、まあぶっちゃけ「いろいろある」という意味。phenomenonは現象。

reflecting a diverse and complex array of attitudes and beliefs, 多様で(diverse)複雑な(complex)態度や信念の一群を反映している。reflectingは前の文章を受けて「(前の文章は)以下を反映している」。complexは「複雑な」。日本語のコンプレックスはinferiority complexの和製英語です。array of はたくさんの並び、というような意味。ここでは態度(attitudes)や信念(beliefs)がいろいろあるってことです。で、その拒否にどんなものがあるというと、

including mistrust of medical and scientific elites, resistance to government authority, and adherence to "natural" or alternative health belief systems.

医学や科学のエリートに対する不信(mistrust)、政府の権威に対する抵抗、「ナチュラル」とか代替健康法に対する信念体系(belief system)への遵守(adherence)など、です。「including」を「を含む」と訳すと変なので、「など」と訳すほうが自然です。

Although religion-based objections have made up a relatively small part of the overall picture of vaccine refusal, 宗教ベースの反対は、ワクチン拒否の全体像の中では比較的僅かなパートを構成しているが、、、make upは「でっちあげる」なんて意味もありますが、ここでは構成するのほうがうまく合います。

Christian Scientists have been very vocal in their opposition, クリスチャン・サイエンティストは反対の声がでかかった。ぼくも知らなかったので「英辞郎」で調べましたが、

Christian Science
クリスチャン・サイエンス◆メアリー・ベイカー・エディ(Mary Baker Eddy)によって創始された、聖書とエディが著した「科学と健康-付聖書の鍵」を教典とする、キリスト教系の宗教。

だそうです。宗教と科学は全然違うんですけどね」
M「宗教と科学ってどこが違うんですか」
I「宗教は信じるもので、科学は疑うものです。結論ありきの日本の「ピー」学会なんかは科学ではなくて宗教団体みたいなもんです」
M「うわ、またそんな毒を」
I「続けましょう。

and some of the most severe disease outbreaks in the United States in recent decades have occurred among isolated or tightly knit religious communities ここ数十年(recent decades)の米国の一番ひどい疾患アウトブレイクのいくつかは、孤立して強く結束している宗教的コミュニティーで起こっている。

that have spurned vaccination (see the report by Gastanaduy et al. in this issue of the Journal on measles in an Amish community in Ohio [pages 1343-54]). that 以下が説明で、ワクチンを拒否(spurned)した(コミュニティー)ということ。カッコはこのNEJMに掲載されたアーミッシュの麻疹アウトブレイクを報じた論文です。時間があるときまた読んでください。

The prominence of antivaccination views in public discourse has waxed and waned since the 19th century; 公開講演での反ワクチンという見解の突出は19世紀以降高まったり弱まったりした(のwaxed and waned)。wax and waneは月の満ち欠けのことで、ことの盛衰を意味しています。盛者必衰の理、ですね」

M「なんじゃそりゃ」
I「もちょっとです。19世紀という時代の説明。
eras in which vaccine critics remained on the fringe have alternated with eras in which their ideas enjoyed wide exposure. ワクチン批判者は端っこにいた時代と、彼らの考えが広く露出された時代との(wax and wane)。eraは時代。「いーら」と読み、「い」にアクセントです。

Our current era is one of the latter.我々のいる現在は後者の時代だ。
M「名文ですね。面白くなってきました」
I「でしょ」

英語は難しくありません。少しずつ学んでいきましょう。

今日のポイント
・読解は「面白がる」のが大事

今日学んだ単語:heterogeneous, complex, wax and wane

[楽園はこちら側 2016年10月18日より転載]

楽園はこちら側
http://georgebest1969.typepad.jp/blog/

この記事の監修・執筆医師

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