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世界の平均最高年齢、低下している 115歳→110歳へ、人口統計から算出

1世紀半生きるのは残念ながら不可能(写真はイメージ)
1世紀半生きるのは残念ながら不可能(写真はイメージ)

   人口統計データを分析して導き出される人間の寿命限界は125歳――統計学的なアプローチから、人はどれほど生きられるのかという問題に迫った研究結果が、米イェシーバー大学アルベルト・アインシュタイン医学校の研究者らによって発表された。

   今回の研究は、特定の個体や集団、遺伝子などを観察、分析するのではなく、主要な先進国の人口統計から、寿命の限界点を探るという設計となっている。

   人口統計は寿命や生存・死亡率の変化を如実に反映するデータであり、今後どのように数値が推移するかを分析、予測することで、人間の寿命の限界が算出できるのではないかと考え、研究に取り組んだという。

   研究チームはまず、世界各国の研究機関が共同で解析に取り組んでいる、国際的な死亡データベース「Human Mortality Database」から、解析対象となっている41か国の20世紀初頭から現在までの各国の平均寿命をグラフ化し、その変化から死亡率や生存率を算出した。

   すると、国ごとに微妙な差異はあるものの、90%近くの国で1980年代から数値は横ばいになっており、今後は大きな平均寿命の伸長はないと予想された。

   さらに、カリフォルニア大学などが、世界各国の長寿者のデータを収集している「International Database on Longevity」から、仏、英、米、日本の最高年齢者の年齢を抽出、分析したところ、1990年代までは最高年齢が上昇しており、記録上は122歳まで確認されたが、1995年には上昇が頭打ちとなり、2000年ごろをピークに、年齢は低下。2000年の平均最高年齢は115歳だったが、2010年前後には110歳となっていた。

   最高年齢者よりも年齢が下がる、いわゆる100歳を超える長寿者の年齢も、同様に低下する傾向を見せている。

   これらの平均寿命や最高年齢の変動から、可能な限り生存し続けた場合のモデルを作成したところ、125歳という数値が算出されたという。ただし、125歳への到達確率は0.01%となっている。発表は、2016年10月5日、英科学雑誌「Nature」オンライン版に掲載された。

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参考論文
Evidence for a limit to human lifespan.
DOI: 10.1038/nature19793 PMID:27706136

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