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母子の見つめあい、そのとき脳内では何が起きている? 金沢大、世界初の知見を発表

(画像は金沢大学プレスリリースより)
(画像は金沢大学プレスリリースより)

   金沢大学・子どものこころの発達研究センターの三邉義雄センター長、菊知充教授、長谷川千秋博士研究員らの研究グループは、大阪大学・大学院工学研究科の浅田稔教授らの研究グループと共同で、「自閉症スペクトラム障害」の幼児とその母親が見つめあっている最中の脳の活動を調査し、世界初となる知見を得たと発表した。

   「自閉症スペクトラム障害」は、対人関係やコミュニケーションの発達障害が主な症状で、自閉症、アスペルガー症候群、特定不能の広汎性発達障害などが含まれる。有病率1%前後という高さであるにもかかわらず、発症者の脳機能や反応については不明点が多い。

   金沢大学には、世界で唯一となる、親子同時測定が可能な脳磁計(脳神経の電気的な活動を直接、正確かつ高精度に捉えることができる装置)が設置されている。

   研究チームは、これまで調査の困難さから、親子が見つめ合っているときの脳の活動についてほとんど調査、研究がなされていないことに注目。見つめあうことによる双方向性の交流は、子どもの社会性の成長に重要な役割を果たしていると考え、4~7 歳の自閉症スペクトラム障害の幼児13人とその母親 13 人を対象に、脳の神経活動を記録した。

   その結果、重度の幼児では、見つめあうことで生じる脳の反応が低下しており、その際、母親の脳の反応も同時に低下していることがわかった。さらに、反応が強い親子では、見つめあい中の母親の頭の動きが子どもの頭の動きに追随するようなパターンが多いことも確認されたという。

   研究チームは、見つめあい中に起きる脳の反応には、自閉スペクトラム症の特徴が反映され、母子間の関係性も反映されていることを示しているとしたうえで、現在研究中の健常児の子どもとその母親の調査結果と合わせ、社会性をはぐくむ療育の開発につなげていきたいとしている。

   なお、今回の研究は、親の関わり方が自閉スペクトラム症の原因になっていると示すものではない。発表は、2016年10月10日、英科学誌Nature 系列のオープンアクセス科学誌「Scientific Reports」に掲載された。

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