文字サイズ
標準
大きく

閉経後の女性では高たんぱく質食の効果なし? 筋量、インスリン抵抗性も変化せず

たんぱく質が少なすぎるのも問題だが(画像はイメージ)
たんぱく質が少なすぎるのも問題だが(画像はイメージ)

   高たんぱく質食で期待される健康効果が、閉経後の肥満女性にはまったく見られず、むしろ推奨摂取量で効果があったとする研究結果が、米セントルイス・ワシントン大学医学部の研究チームによって発表された。

   高たんぱく質食は、筋肉量を増やしたり維持したりしつつ減量が期待できるとされ、肥満者の減量食としてはもちろん、食後のインスリン抵抗性も抑えられるため、2型糖尿病患者の食事療法として取り入られることもある。

   閉経後の女性も、筋量や筋力の低下によって起きる「サルコペニア」予防の観点から、高たんぱく質食を推奨されることがあるが、一部の研究で高たんぱく質食は代謝機能にダメージを与えているのではないか、と指摘するものもあり、研究チームが検証に取り組んだ。

   研究では、58~61歳までの、BMI(体重を身長の2乗で割って算出する肥満度)が35~38の女性27人を3グループに分類。それぞれ、体重1キロあたり0.8グラム(1食分)のたんぱく質を含む「推奨たんぱく質」の食事グループ、体重1キロあたり1.2グラム(1食分)のたんぱく質を含む「高たんぱく質」の食事グループ、特に食事は変えないグループとし、最低でも7か月以上の観察をおこなっている。

   計測したのは体重、筋量(体重から体脂肪量を引いて算出)、インスリン抵抗性などで、特に積極的な運動などは推奨していないという。

   その結果、「推奨たんぱく質」グループと「高たんぱく質」グループは、どちらも10%の体重減少が確認できたが、「高たんぱく質」グループでは、筋量が「推奨たんぱく質」グループよりも低下した被験者がいた。

   また、インスリン抵抗性については、「推奨たんぱく質」グループでインスリンの感受性(グルコースに対するインスリンの反応)が平均25.3%向上し、改善が見られたのに対し、「高たんぱく質」グループに有意な変化はなかった。

   研究チームは高たんぱく質食が有害であるとは言えないとしつつ、「少なくとも閉経後の女性が食事で減量に取り組むのであれば、高たんぱく質ではなく、バランスのよい食事を心がけるべきだろう」とコメントしている。発表は2016年10月11日、オープンアクセスの生命科学分野誌「Cell Reports」に掲載された。

医師・専門家が監修「Aging Style」

注目情報

有益で確かな情報をお届けするという編集方針です。

高齢者の健康や孤独感に大きく影響することとは

患者は我慢するしかない?

美容や健康に関するクイズ集。あなたはいくつわかりますか?

2017年5月現在、49名の医師や専門家が「Aging Style」に参加しています!

おすすめ記事
関連サイト

独自の視点でビジネス&メディアをウォッチ。毎日更新。

J-CASTニュース

セール、クーポンから新商品情報まで、その日に使える掘り出しもの情報満載!

東京バーゲンマニア

都道府県を自動判別する日本初の地域ポータルサイト

Jタウンネット