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エナジードリンクの飲み過ぎで急性肝炎に? 研究者ら、「まれだが注意が必要」

エネルギーは補充できても肝臓はダメージを...(画像はイメージ)
エネルギーは補充できても肝臓はダメージを...(画像はイメージ)

   急性肝炎の症状が見られた50代の米国人男性を詳しく調査したところ、エナジードリンクを過剰摂取したことが原因である可能性が高いとする研究結果が、米フロリダ大学の医師らによって発表された。

   男性は倦怠感や食欲不振、腹痛、吐き気、黄疸などの典型的な肝不全の症状を示して医療機関を訪問。エコー検査や肝臓の生体検査の結果、「急性肝炎」と診断された。しかし、原因を調査したところ、男性はこれまでに同様の症状を発症したこともなく、今回診察を受けるまで、大きな体調不良や疾患などにもなっていなかった。

   また、男性の家族や親族に肝炎の既往者もおらず、不用意な輸血や肝炎患者との性交渉など、感染リスクが高くなる行動も確認されず、発症が確認される前に何らかの薬剤やサプリメント、アルコール、タバコ、違法ドラッグの使用歴もなく、原因が全くわからない状態だった。

   生活習慣などを詳しく調査したところ、男性は建設業に従事する肉体労働者で、体力の消耗を補うため、発症前に3週間毎日4~5本のエナジードリンクを飲んでいたことがわかった。

   さらに、男性が飲んでいたエナジードリンクを分析したところ、「タウリン」や「L-フェニルアラニン」「カフェイン」などに加え「ナイアシン(ビタミンB3)」が40ミリグラム含まれていたことも判明。

   ナイアシンは肝臓への毒性があることが知られており、1度に500ミリグラム以上摂取した場合、肝障害を起こすリスクがあるという。安全とされる1日の上限摂取量は20ミリグラム程度(日本では約10~15ミリグラム)とされているが、男性はその約8~10倍の量を1か月近く摂取していた。

   筆頭執筆者のジェニファー・ニコール・ハーブ医師は、今回は1症例の診断によるもので、エナジードリンクと肝炎の因果関係を示しているわけではないとしつつ、「すでに肝障害を発症している人はエナジードリンクの摂取に注意し、肝障害を訴えて来院した患者には、エナジードリンク摂取の有無を確認する必要があるだろう」とコメントしている。

   なお、国内で販売されている主要なエナジードリンクのナイアシン含有量は3~12ミリグラム程度。発表は、2016年11月1日、英国医師会の症例報告誌「BMJ Case Reports」に掲載された。

医師・専門家が監修「Aging Style」

参考論文
Rare cause of acute hepatitis: a common energy drink.
DOI: 10.1136/bcr-2016-216612 PMID:27803015

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