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「自分は病気なんだ」と思い込む・・・ 本当に心疾患リスクが上昇していた

   自分の健康に強い不安を感じていたり、何らかの疾患にり患していると思い込んでいる人は、本当に心疾患の発症リスクが上昇している――気に病んだ結果、体にも影響を与える可能性を示唆する研究結果が、ノルウェーのベンゲン大学、サンドビケン大学病院、ノルウェー国立公衆衛生研究所などの共同研究チームによって発表された。

病は気から...とは言われているが
病は気から...とは言われているが

   研究者らは、心疾患のリスク因子として喫煙や肥満、高コレステロールのほかに、「不安」もリスク因子として指摘する研究が多数存在していることに注目。

   検証のため、ノルウェーのホルダラン市で住人の心理状態や職業、生活習慣と、がんや骨粗しょう症、不安や抑うつ、その他の慢性疾患の関係を追跡調査している「Hordaland Health Study」から、1953~58年生まれの7052人を分析した。

   自分が疾患であると思い込む精神障害「心気症」の判断に用いられる「Whiteley Index Test」で健康不安の度合をスコア化し、被験者の心疾患発症率との関係を調査。年齢、性別、喫煙・飲酒の有無、身体活動量、BMIなどの条件は調整している。

   また、研究開始時に心疾患と診断されていた人や、研究開始から1年以内に心疾患を発症した人は除外した。

   その結果、健康不安を持っている人は、持っていない人に比べ心疾患リスクが73%増加していた。男女別に見ると、やはり男性の方がリスクは高く78%のリスク増に、女性は58%増となっていた。

   研究者らは因果関係を証明しているわけではないが、不安と心疾患の関係を示唆するものであるとし、心疾患予防のための心的ケアも必要になるだろうとしている。

   ただし、論文査読者などからは「心配や不安は主観的要因で、どの程度影響しているのか実際には不明」「心疾患のリスクがあったから不安を覚えていたという逆因果関係の可能性を排除できない」など、いくつか注意点も指摘されており、心疾患の確実かつ独立したリスク因子とみなすのは難しいとの声もある。

   発表は2016年11月3日、オープンアクセスの英国医師会誌「BMJ Opne」に掲載された。

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