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当たり前のようにやっているけど、実は間違い? 美白化粧品の効果、パッティング...

白くなるわけではない美白化粧品、意味のないパッティング

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アンチエイジングセミナー2016

   美白成分というからには、その作用で実際にシミや黒ずみが消えるのでは、と考えている人もいるかもしれないが、これらの成分は、紫外線を受けて、表皮の下でメラニンを生成する「メラノサイト」の活性を抑制するものだ。

   つまり、「日焼けなどによる新たなシミやそばかすの発生を防ぐ」効果は確認されているが、すでにあるものが消えるかは確認されていない。

   「日光性色素斑やそばかすなどにはレーザー治療がとても有効です。ただし、肝斑に関してはまだ検証中の段階です」(川島教授)

   化粧品関連でよく聞くキーワードといえば、「敏感肌」もそうだ。世の中には敏感肌だという人は多くいるが、この言葉も医学的な定義はなく、誰かが診断しているわけはない。

   強いて言うなら、「バリア機能と保湿を担う角質層の機能が低下した肌」、いわゆる乾燥肌のことで、川島教授によると、代表的な例がアトピー性皮膚炎の肌だという。

   「皮膚のうるおいは角質の水分量で決まり、表皮や真皮はほとんど関係ありません。私たちの研究では、特にセラミドで構成される角質細胞間脂質という物質が重要であることがわかってきました」(川島教授)

   皮膚のうるおいと言えば、思い浮かぶのは化粧水などをパッティング(肌を手ではたく)で塗布する光景だ。

   確かになんとなく「浸み込みそう」な気もするが、皮膚への物質の吸収度合は、その物質の分子量や濃度、油溶性か水溶性か、角層の状態などによって決まるため、塗り方で吸収量が変化することはない。

   「化粧水の目的は角層に水分をあたえることで、そもそも浸み込ませる必要がありません。量はたっぷりのほうがいいかもしれませんが」(川島教授)

   皮膚を叩いたりこすったり掻くという行為は、皮膚の炎症の原因ともなり、肝斑を悪化させる可能性もある。まったく意味もなく、デメリットしかないパッティングはやめたほうがよさそうだ。

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