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薬局で買える鎮痛剤で心不全リスク増加 よく名前を聞くあの薬も

痛みを我慢する必要はないが適切な薬を適切な量で(画像はオランダで販売されているイブプロフェン)
痛みを我慢する必要はないが適切な薬を適切な量で(画像はオランダで販売されているイブプロフェン)

   頻繁に「非ステロイド系抗炎症薬(NSAID)」を服用している人は、そうでない人に比べ心不全による入院リスクが上昇している――イタリア、スペイン、ドイツ、オランダ、フランス、5か国の研究機関による国際共同研究チームの発表だ。

   「NSAID」は抗炎症や解熱、鎮痛作用を持つ薬のことで、頭痛や歯痛、腰痛、関節痛などさまざまな痛みに対応した製品が存在する。

   以前から副作用として、胃腸障害や喘息などを引き起こす可能性があることは知られていたが、近年、心疾患リスク上昇との関連を指摘する研究が発表されており、各国で検証が始まっていた。

   研究チームは、オランダ、イタリア、ドイツ、英国の医療データベースから、2000~2010年の間にNSAIDを使用し、さらに心不全で入院した経歴のある成人9万2163人分を抽出。 さらに、比較用に年齢や性別の構成が同じ824万6403人分も抽出し、NSAID使用歴と心不全による入院経験の関係を分析した。

   その結果、NSAIDを常用している(14日以内に服用している)人は、常用していない(183日以上服用していない)人に比べ、心不全を発症し入院するリスクが19%上昇していた。

   NSAIDの種類によってリスクには変動があり、最もリスクが高かったのは国内未承認の「ケトロラク」で83%。国内でも入手できるものでは「インドメタシン」が51%と比較的高リスクとなっており、20%以下ではあるものの「ジクロフェナク」や「イブプロフェン」「ナプロキセン」なども挙げられている。

   一部のNSAIDは、1日の容量の2倍を服用すると、リスクも2倍となっていたという。

   英国の王立薬剤師会などは、「痛いからとりあえずNSAIDを飲む」のではなく、例えば炎症疾患の可能性が低い頭痛の場合は、抗炎症作用のない「アセトアミノフェン」を服用するなど、状況に合わせて薬剤師などから適切な指示を受けて薬を選び、NSAIDの多用を回避してほしいとコメントしている。

   発表は2016年9月28日、英国医師会誌「The BMJ」オンライン版に掲載された

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