文字サイズ
標準
大きく

赤色は栄養豊富で緑色は低カロリー 古代からの記憶で人間は食べ物を選ぶ?

赤色は確かに食欲が増す気が(写真は実験で使用された画像の一例)
赤色は確かに食欲が増す気が(写真は実験で使用された画像の一例)

   人間の脳は食品を選択する際に、その色に大きく影響されており、無意識に赤色を好む傾向にあるとする研究結果が、イタリアの先端研究国際大学院大学とバーリ大学、豪州・オーストラリアカトリック大学の研究者らによって発表された。

   研究者らは、多くの動物が食事の際に嗅覚を使って食品を選別しているが、人間は視覚も発達しており、特に赤と緑を見分けることが得意なことから、この2色が食品選択に大きく影響していると推測。

   脳が赤色は果実や木の実、肉類など栄養豊富で高カロリーな食品、緑色は葉や樹木など食品には適さない低カロリーなもの、とみなしているのではないかと仮定し、検証をおこなった。

   実験では、きゅうりやミートソーススパゲティといった食品から、ギターやカーネーションといった食品ではないものまで、さまざまな画像を用意し、253人の健康な被験者たちに画像を見た際の飢餓感や食欲、想定されるカロリー数、どちらが好みか、などを質問している。

   その結果、93%の被験者たちは赤色を好み、高カロリーと判断し「是非とも食べたい」と答え、緑色は低カロリーであまり食べたくないと回答した。

   赤色が緑色より好まれるという傾向は食品の画像でのみ確認されており、食品以外で同様の効果は見られなかったことから、研究者らは「人間は赤色の食品を好むという仮説の裏付けになる」としている。ただし、赤色が高カロリーで緑色は低カロリーという指標は未調理のものに限られ、調理された食品の場合、必ずしも赤色が栄養豊富であるとは言えない。

   実験結果では、調理・未調理の区別なく赤色が好まれており、この傾向が非常に原始的な時代から培われたものであることを示唆しているという。

   筆頭著者であるフランチェスコ・フローニ博士は、この傾向を応用すれば、摂食障害や生活習慣改善にも生かせるのではないかとし、「赤色の低カロリー食品を用意する、加糖飲料の色は緑色にするといった方法で、公衆衛生にも貢献できるだろう」とコメントしている。

   発表は、2016年11月14日、英科学誌Nature 系列のオープンアクセス 科学誌「Scientific Reports」に掲載された。

医師・専門家が監修「Aging Style」

注目情報

有益で確かな情報をお届けするという編集方針です。

今年は昨年より多いとの予報です。

2015年の世界の平均寿命は71.8歳、健康寿命は62.8歳となった。

意外と知らない薬の基礎知識をクイズで学びましょう。

11月11日現在、50名の医師や専門家が「Aging Style」に参加しています!

おすすめ記事
関連サイト

独自の視点でビジネス&メディアをウォッチ。毎日更新。

J-CASTニュース

セール、クーポンから新商品情報まで、その日に使える掘り出しもの情報満載!

東京バーゲンマニア

都道府県を自動判別する日本初の地域ポータルサイト

Jタウンネット