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タクシー運転手の眠気が減った ゆるやかな糖質制限「ロカボ」の最新情報

   いま、ゆるやかな糖質制限「ロカボ」の食べ方は、糖尿病や肥満、メタボリックシンドロームの予防につながると注目されている。

   タクシー会社の中には、運転手の食事管理にロカボを取り入れ、「眠気防止」に効果をあげているところもある。

記者発表会でロカボの最新動向を解説する山田悟医師
記者発表会でロカボの最新動向を解説する山田悟医師

   ロカボ提唱者で北里大学北里研究所病院 糖尿病センター長、アンチエイジング医師団の顧問団メンバーでもある山田悟氏(一般社団法人 食・楽・健康協会代表理事)が2016年11月14日、記者発表会で研究の興味深い最新動向を伝えた。

1食40グラム以下の糖質量にコントロール

   山田医師が都内のタクシー会社と共同で行っている研究「ロカボチャレンジ」の概要はこうだ。

   タクシー会社で働く人たちは、不規則な勤務体系や運動不足、食事の偏りなどの課題があり、生活習慣病を発症するリスクが高い。その状態を「ロカボ基準」にコントロールすることで改善できないかというチャレンジだ。

   「ロカボ基準」とは、1食あたり糖質量20~40グラム、おやつ10グラムまでで、1日の総糖質量を130グラム以下にするというもの。今回のチャレンジは、3か月間に渡り実施された。

   その結果、血糖値や体重の減少がみられた。今回、新しい知見として「睡眠の質」の改善にも役立つことがわかったという。

   具体的には、ロカボな生活をした運転士の3分の2は、運転中の眠気が減った。そればかりか、睡眠時無呼吸の頻度が減ったり、睡眠時の良好な(深い)睡眠時間の比率が増えたりした。

   山田医師によると、これだけ改善させるのは、既存の食事療法などの生活習慣介入ではなかなか難しかったという。

   ちなみに、この記者発表会の直前、「通常食」でおにぎり2個と野菜のスムージーを食べて、糖質をたっぷりとった記者は発表会の最中、強い眠気に襲われた。もし、ロカボ食を食べていたら、違ったかもしれない。

低糖質商品も続々登場

   山田医師が推奨するロカボは、いままでの食事から主食を、食パン8枚切り1枚やおにぎりを半分にするなど、量を減らしたり、低糖質なロカボ商品に置き換えたりすればほぼ実現できる。

   その代り、肉や魚、芋類をのぞく野菜などはしっかり食べてよい。

   糖質量を減らそうと食事を抜いたりするのは良くない。血糖値の激しい上下動が体に負担をかける。山田医師によると、朝食をしっかり食べていないと血糖値が急激に上がる傾向があるという。3食食べている方が血糖値の上下動は少ないという。

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   最近では、低糖質を意識したロカボな食品が出てきていて、コンビニやスーパーでも手に入る。記者発表会場でもパンやスイーツ、うどん、お酒など、各社が商品を展示し紹介していた。

   試食してみると、美味しいものばかり。「低糖質はおいしくない」というイメージはもう古いのだ。上手に取り入れれば、ゆるやかな糖質制限はすぐに始められる。

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