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大麻使用で疾患リスクが上昇する可能性 たこつぼ心筋症発症2倍に

   大麻使用者は、未使用者に比べ「たこつぼ心筋症(ストレス心筋症)」発症リスクが顕著に高くなっているとする研究結果が、米セント・ルーク大学メディカル・ネットワークのアミト・シン博士らの研究チームによって、2016年11月にニューオリンズで開催された、米国心臓協会学術集会で発表された。

大麻は心臓にも悪影響を及ぼす可能性が(写真はイメージ)
大麻は心臓にも悪影響を及ぼす可能性が(写真はイメージ)

   「たこつぼ心筋症」は、精神的ストレスを感じた際に分泌されるホルモンが原因で、心筋に異常が生じ、心臓のポンプ機能に障害が起きる疾患。発症早期に、動きが低下した心臓の形がたこつぼに似ていることから、たこつぼ心筋症と名付けられた。

   シン博士は、大麻を使用した人は、心血管疾患の発症リスクが高く、特にたこつぼ心筋症の発症例が多いとするレポートが、米国外で複数発表されていることに注目。

   米国全土の医療機関入院患者データベースから、2003~2011年の間にたこつぼ心筋症を発症した患者3万3343人を特定し、大麻の使用歴を調査した。使用の有無は、患者自身の申告か、尿検査の結果から分析している。

   大麻使用者はうつ病、不安障害、アルコール依存症、喫煙習慣、大麻以外の薬物乱用など、ストレス要因を非使用者よりも多く抱えていることが多いが、これらの条件は調整して均一化している。

   その結果、大麻使用者は非使用者に比べ、たこつぼ心筋症発症リスクが2倍になっていたことが確認された。また、使用者の平均年齢は非使用者よりも若く、高血圧や糖尿病、血中コレステロール濃度高値など、心血管疾患のリスク要因となるものは、持っていない傾向にあったにもかかわらず、心停止や不整脈の発生率が高く、補助心臓を必要とするほどの重症者が多かったという。

   シン博士は「医療用にせよ違法なものにせよ、大麻を使用している人で、胸の痛みや息切れなどの症状を発症している場合、ストレス心筋症をすでに発症している可能性が高く、速やかに医療機関を訪れるべきだろう」とコメントしている。

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